ワールドカップ・フォー・クロスカントリー・ラリー第6戦バハ・アラゴン(スペイン)は7月26日にフィニッシュを迎え、X-raidからMINI ALL4 RACINGから参戦したミッコ・ヒルボネンが3位でフィニッシュ。オフロードラリーでのデビュー戦で見事ポディウムに上がった。
優勝は昨年の覇者でチームメイトのナニ・ロマ。X-raidは同イベント8連覇を達成したほか、2位にもチームメイトのオーランド・テラノバが入り、今イベントのポディウムも独占する圧倒的な強さを見せた。
非常にワインディングでロッキー、平均時速70kmと比較的低速なイベントとなったアラゴン戦は、ヒルボネンにとってラリーと比較的近い感覚で挑めたようだ。タイヤは1台につき10本までしか認められず、タイヤマネジメントも重要な要素となった。
前日までに総合2位につけたヒルボネンはこの日、テラノバと激しい2位争いを展開。セレクティブセクション1本だけの勝負となったこの日、ヒルボネンは、テラノバに1分近くの差をつけてスタートした。両者は共にタイヤ交換のために1回ずつ停車。しかし、テラノバの方が対応がわずかに早く、2位でフィニッシュ。ヒルボネンは23秒遅れての3位フィニッシュとなった。
初めてのオフロードラリー実戦で3位に入ったヒルボネンは「2位に入れたらもっとよかったのは言うまでもないけど、ポディウムに上がれただけでも素晴らしい結果」と満足を見せた。ナビゲーターを務めたのは、今季序盤に表明していた引退を撤回してヒルボネンと組むことを決めたフランス人のベテラン、ミシェル・ペリン。
「長いステージをペースノートなしで走ることは、自分にとってとてもタフだった。それにあんなにハードにプッシュしなくてはならないなんて、本当に驚いたよ」