新シリーズ「RALLY CARS」
vol.02は9月10日発売です!
1冊1車種の新シリーズ「RALLY CARS」
第2弾は和製グループB「セリカ・ツインカムターボ」
時代は、4輪駆動の優位性が明らかになり始めた80年代初頭。新たに導入されることが決まったグループB規定によって、ラリーカーは飛躍的な進化を遂げようとしていました。メーカー手持ちの量産車で戦うラリーから、勝つために作られたクルマで戦うラリーへと大きく時代が切り返すタイミングで、1台のコンベンショナルなラリーカーが誕生しました。
フロントエンジン、リヤサスペンションはリジッド。やがて来るミッドシップ4WDへの『つなぎ』的役割を果たしながらセリカ・ツインカムターボが成し遂げたサファリ3連覇という偉業は多くの人を熱狂の渦へと引き込み、後に訪れるセリカ時代の礎となりました。
マシンの細部、4T-GTエンジンの来歴やキーパーソンのインタビュー等、充実の一冊です。
【お詫び】
データ作成上のミスにより本誌68ページの冒頭および最後の文字が黒くなっており、大変読みづらくなっております。誠に申し訳ございませんでした。
下記に正しく修正したPDFをご用意致しましたので、こちらをご覧頂ければ幸いでございます。
・P62~71(PDF)
今後ともRALLY CARSをどうぞ宜しくお願い致します。
RALLY CARS GALLERY
“怪物”と呼ばれたグループBの時代にあって
フロントエンジン、リヤドライブという、
シンプルなつくりのセリカ・ツインカムターボは
サファリやコートジボワールで強さを見せ
アフリカの王者と呼ばれた1台です。
流麗とは言いがたい武骨なスタイリングの裏に
隠された美しさを描き出します。
[インタビュー]磯貝芳久
世界制覇を目標に始まったグループB計画。
ベース車両200台を生産するために社内を説得し
ラリーカーとなる20台のスペックを決める。
何もかもが、初めての体験だった──
元トヨタ自工の企画開発室で
プロジェクトの立ち上げに携わった磯貝氏が
セリカの誕生秘話を振り返ります。
PLAYBACK the RALLY SCENE
むせ返るような雑踏、際限なく続く平原、
目指すは地平線の果て、蜃気楼の向こう。
かつてアフリカに君臨した「異形の英雄」が
世界に刻んだ短くも深い轍をたどります。
シンプル、ゆえに強靭。
セリカ・ツインカムターボが駆け抜けた
4年間を追いかけます。
世界制覇を狙ったグループBプロジェクト
オイルショックによる長い眠りから
ようやく目覚めたトヨタのラリー活動。
その計画はフェーズ1(FR+ターボ車)と
フェーズ2(ミッドシップ4WD車)という
2段階でWRCを制覇する計画でした。
フェーズ1(セリカ・ツインカムターボ)の使命と
フェーズ2(222D)の野望に迫ります。
[インタビュー]ユハ・カンクネン
セリカ・ツインカムターボのデビュー戦で
ステアリングを握った24歳のフィンランド人は
その後、押しも押されぬ帝王となりました。
初めてのワークスカー、そしてサファリでの初優勝
わざわざ中東で見つけたマシンを復元するほど
彼にとってセリカは大きな存在。
その思いを存分に語ってもらいました。
即席コ・ドライバーが経験したセリカ
「私の助手席でラリーをスタートしてくれるかい?」
もしあなたが突然、ビヨルン・ワルデガルドの
コ・ドライバーに指名されたとしたら!?
1985年のニュージーランドに“参戦”した
若き日のジャーナリスト、ミシェル・リザンによる
ワークス・コ・ドライバー体験記です。
中東選手権を制したFRの雄
セリカ・ツインカムターボが強さを発揮したのは
アフリカともうひとつ、中東選手権でした。
そのステアリングを握ったのは
FIAでも辣腕を振るうモハメド・ビン・スライエム。
砂嵐吹き荒れる砂漠、草木も生えない岩山で
鮮やかなマールボロカラーを纏ったセリカは
ライバルを寄せつけない活躍を見せました。
イラストで見るセリカ・ツインカムターボ全記録
表紙も手がけたイラストレーター
古岡修一氏のイラストとともに振り返る
セリカ・ツインカムターボの全記録です。
各年度ごとの代表的な車種とWRC全戦のリザルト、
および解説文という構成になっています。
デビュー戦となったの1983年1000湖から
グループB最終戦となった1986年オリンパスまでを網羅。