WRCラリーフィンランド、WRC2部門では、シュコダ・ファビアR5のエサペッカ・ラッピが母国優勝を果たした。総合でも10位とWRCドライバーズ選手権ポイントも獲得した。
ラッピは、金曜日のオウニンポウヤでは2回の走行でいずれも部門ベストをマーク。平均時速は127.13kmに達した。チームメイトのポンタス・ティデマンドも2位と続き、シュコダ勢が1−2フィニッシュを達成。全20SS中、17本で2台のファビアR5がベストタイムを叩き出した。
ファビアR5の実戦投入は第5戦ポルトガルからとなったが、ここまでの4戦でラッピは2勝、2位1回と好成績を収め、フィンランドを欠場したヤリ・ケトマーをかわして、タイトル争いでもシリーズ首位に浮上した。
「選手権争いで首位に立ったことはもちろんすごいが、なにより母国のラリーで勝ったことがうれしい」と普段は冷静な表情の多いラッピが、覆い隠すことなく喜びを表した。
「こんなに多くのファンの前で、WRC伝統の一戦を制したことは、本当に特別だよ。僕たちのドライビングは完璧だった。ペースノートも、マシンも完璧。シュコダのチーム全員に感謝している」
ティデマンドも今回の2位フィニッシュで、選手権争いでは4位に浮上。2週間後には、ファビアS2000でシリーズ首位につけるAPRCマレーシア戦が控えている。
なお、WRC2部門を3位でフィニッシュしたステファン・ルフェーブル(シトロエンDS3 RRC)は、イベント後の車検でECUのソフトが公認を受けていないものであったことが判明。失格となった。この結果、ユーリ・プロタソフ(フォード・フィエスタRRC)が3位に繰り上がっている。