ドライビングシミュレーションゲームなどで知られるゲームソフト開発会社の大手、英国のコードマスターズは、4月からPCゲーム向けに発売中の「DiRT Rally」にラリークロスモードを追加した。世界ラリークロス選手権とパートナーシップ契約を結んだことで実現した。
コードマスターズはDiRT Rallyを、PCゲーム用プラットフォームであるSteamからアーリーアクセス版として配信しており、日本でもプレイ可能。Steam上の価格は3480円。DiRT Rallyの既存ユーザーへの課金はない。
アーリーアクセス版は、開発途中の段階で公開することで、プレイヤーからのフィードバックを集めてクオリティを高めることを目指してアップデートすることを前提とした仕様。そのアップデートの一環として今回、世界RXの最高峰カテゴリーであるスーパーカーやコース、レーシングモードなどが追加された。
マシンの選択の他、ゲームモードは3種類から選べ、世界ラリークロスが人気を高めている魅力の一つである豪快なスピード感や複数台同時走行によるダイナミックなアクションなどが楽しめる。今回のアップデートでは、へリェス(スウェーデン)とリッデンヒル(英国)という世界ラリークロス選手権の中でも最もステイタスの高い2コースを設定。さらにペター・ソルベルグの母国であるノルウェーのヘルも近日中に追加されるという。
DiRT Rallyのリードデザイナーであるポール・コールマンは「開発が始まった段階から、DiRT Rallyを究極のオフロードレーサーにしたいと思っていた。その観点からも、世界RXを盛り込むのは欠かせないと分かっていた」とコメント。
「アーリーアクセス版の配信を開始した4月以来、常にアップデートを続けてきた。世界RXはゲームに精通したプレイヤーにとっても、一層チャレンジングな要素を与えてくれる」
なお、先日開催された世界RXスウェーデン戦では、会期中に選手権のトップドライバーがシミュレーションを体験。世界RXがその模様を収めた動画を公開した。
現在シリーズ2位と今季絶好調のチーム・フォルクスワーゲン・スウェーデンのヨハン・クリストファーソンは「素晴らしいゲームだね。とてもリアルで、実際の走行ともそれほど変わらない」と絶賛。
「これまでプレイした中でも、最高のラリークロスゲームだよ」