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Mスポーツ、新型フィエスタRS WRC初の舗装戦に挑む

©M-SPORT

今週末に開催されるWRCドイツ戦は、Mスポーツ陣営にとって新型フォード・フィエスタRS WRCの初ターマック戦という新たな試練となる。

Mスポーツ・ワールドラリーチームのドライバー、エルフィン・エバンスとオィット・タナックは今年序盤にサンレモで大規模な開発テストを行っているが、先週はドイツ国内で5日間に渡ってプレイベントテストを実施している。

舗装イベントとはいえ、デイ毎に路面の特色が大きく異なり「3つのラリーが一つになったイベント」とも称されるWRCドイツだが、エバンス、タナック共に過去の参戦ではいい内容にまとめている。特にエバンスは、WRCアカデミー部門で参戦した2012年に部門優勝。2013年にはWRC2部門でロバート・クビカと激戦を繰り広げ、10秒近くの差を押さえ切って勝利を飾っている。WRカーで初めて参戦した昨年もトップ3タイムを連発。最終日にはパワーステージも制し、ポディウムまであと5秒に迫った。

「ラリードイツは、毎年楽しみにしているお気に入りの一戦」とエバンス。
「過去にはいいリザルトも出しており、今週末もその流れをつないでいきたい。難しいラリーだが、だからこそやりがいがある。ここ数戦はツキに恵まれていないが、その流れを一転させたい」

タナックは、WRカーでの舗装戦は2012年以来となるが、2011年のWRCドイツはSWRC部門で優勝を飾っている。この時のパフォーマンスが認められ、同年ヨーロッパ選手権のラリー・デュバールではワークスエントリーに抜擢された。今季は、ここ数戦で勢いをつけており、今週末もポディウムフィニッシュを目指す。

「ラリードイツで自分たちがどんな走りをすることができるか、とても楽しみにしている」とタナック。
「舗装ラリーは好きだが、WRカーでの参戦は2012年末以来なので、学ばなくてはならないことがたくさんある。プレイベントテストでは、できるだけ多様な路面やコンディションに挑んでいる。セットアップがとても重要なので、スタートまでにできる限りの準備を整えたい。どんなことも起こり得るイベントだから、自分のペースが楽しみだ」



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