終盤戦に入ったダカールラリーは、サルタからテルマス・デ・リオ・オンドへと南下する。2輪/クワッドは総走行距離523km、うち競技区間357km。4輪/トラックは総走行距離520km、うち194kmが競技区間となる。
この日のステージでトップタイムを獲得したのは、ナッサー・アル‐アティヤ。続いて27秒の僅差でオーランド・テラノバが入り、MINI勢が1-2フィニッシュ。3番手にはトヨタ・ハイラックスのジニール・ドゥビリエ、4番手は同じくトヨタのベネディクタス・バナガスというオーダー。5番手はMINIのウラディミル・バジリエフ、6番手はトヨタのバーナード・テン・ブリンケと続き、上位はMINIとハイラックス勢の激突となっている。7番手はプジョー2008DKRのステファン・ペテランセル。
前日まで総合3番手につけていたトヨタ・ハイラックスのヤジード・アル‐ラジは、排気系のトラブルにより、ステージのスタート前にリタイアを決めている。
これにより総合順位は首位アル‐アティヤ、2番手ドゥビリエに続いて、3番手にMINIのクリストフ・ホロウィック、4番手に同じくMINIのエリック・バン・ルーンが浮上した。アル‐アティヤは2番手のドゥビリエに29分01秒の大差でリードを拡げている。
日本勢はトヨタ・チーム・ランドクルーザーの2台が市販車ディーゼルクラスでの1-2番手をキープしている。クラス首位の三橋淳、クラス2番手のニコラ・ジボンとも無理をせず順調に走行し、それぞれ総合28番手、総合30番手につけている。日野チームスガワラは菅原照仁がトラック部門総合17番手、義正は同31番手で、10リットル未満クラスの1-2体制は変わっていない。
1月16日のステージは、大会最後の街となるロサリオへの道。全部門同じルートを通り、総走行距離1024km、うち競技区間は298km。決して短い距離ではないだけに、長丁場で体力が消耗してきた中での集中力が問われることとなりそうだ。