競技2日目は計9SS。この日もフォルクスワーゲン勢は好調を維持し、9SSすべてでセバスチャン・オジエとヤリ‐マティ・ラトバラのふたりがトップタイムを分け合った。
注目は3番手以下を大きく引き離して続くトップ2台のバトル。初日を終えた段階で首位オジエと2番手ラトバラの差は9.5秒と、まだまだ先の展開は分からない。ところが、午前中の5SSのうちオジエが4SSでベストタイムという一方的な展開に。オジエは大会最長となるSS13(45.61km)だけでもラトバラを6.8秒引き離す強さを見せつけた。これにより、午前中を終えてふたりの差は18.5秒にまで広がっている。 午後のSS14、15ではラトバラが連続ベストタイムを獲得するが、オジエも僅差で続き、その差はほとんど縮まらない。そして、ロングステージSS13の再走となるSS16では、再びオジエが一番時計をたたき出した。SS2番手のラトバラに15.3秒の大差をつける快走を披露し、その差を決定的なものとした。
続くSS17はこの日の最終ステージ。ここでもオジエはペースをゆるめず、ベストタイムで競技2日目を締めくくった。 この結果、首位オジエと2番手ラトバラとの差は33.8秒に拡大。2台の後方に続くアンドレアス・ミケルセン、ヒュンダイのダニ・ソルドとティエリー・ヌービルはそれぞれ差を広げつつ順位は変わらず。6番手争いは、フォードのエルフィン・エバンスとシトロエンのマッズ・オストベルグが3.2秒差と緊張感の高いバトルが続いている。
途中7番手につけていたMスポーツのオィット・タナックはSS16でコースオフし遅れ、ヒュンダイのヘイデン・パッドンにはターボトラブルが発生して脱落した。 競技最終日は、ふたつのSSを2度走行する4SS、合計距離は67.34kmとなっている。フォルクスワーゲンチームにとっては、悲願とも言える母国優勝を1-2-3フィニッシュで飾れるか、気の抜けない1日となりそうだ。SS18は日本時間14時07分スタート予定。
【SS17後暫定総合順位】
1.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) 2:55:42.5
2.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +33.8
3.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +1:47.5
4.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +2:14.3
5.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +2:23.8
6.エルフィン・エバンス(フォード) +2:53.5
7.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +2:56.7
8.オィット・タナック(フォード) +4:10.7
9.ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ) +4:34.6
10.ステファン・ルフェーブル(シトロエン) +4:43.3