ラリードイツ、ラリーフィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。フォルクスワーゲンの母国戦でありながら唯一勝利を逃していたラリードイツでの優勝を3年目に果たしたVW勢。壮大なプレッシャーに打ち勝ち、1-2-3というこれ以上ない形で実現させたことの喜びをオジエは誇らしく語った。*()内は前日との順位比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合優勝(=)
「この勝利が、とにかくうれしいよ! 自分たちの素晴らしいチームが待ち浴びた母国勝利をついにプレゼントすることができて、ジュリアンも僕もとても誇りに思う。ドライバー、コドライバーが勝利に挑むために、チームの全員が大変な努力を費やしてきてくれた。ラリードイツでのこの勝利は、僕たちの感謝を表したものだ。そして、フォルクスワーゲンのチームスピリットがなければ、果たすことはできなかった。このラリーをスタートする前、チーム代表のヨースト・カピートは、昨年の最後の表彰式でフォルクスワーゲンのチェアマン、ヴィンターコルン氏に約束をしたことに改めて触れた。それで、僕たちのモチベーションは最高潮に達した。最終日は、とにかく首位を維持して、ポロを無事にサービスに持ち帰ることだけだった。ついにそれを果たした。それも1−2−3で。この上ないほど、感動的な瞬間だよ!」
ヤリマティ・ラトバラ/総合2位(=)
「フォルクスワーゲンにとって、そしてチーム全体にとって、最高の日だ! 1−2−3フィニッシュは、もちろん過去2年の結果を振り払うもの。みんながこのプレッシャーを跳ねのけて、成功をつかむために必死で努力した。みんなを讃えたいよ。個人的には、自分の2位という順位にもとても満足している。フィンランド人にはあまり得意ではない舗装路面だしね。フィンランドの再現をできればよかったけど、セバスチャンは純粋にこの週末、強すぎた。そのことを頭に入れないといけないよ。選手権争いでは3位との差を広げることができたし、それが自分の目標であるべき。いずれにしても、シーズンの残り1/3はハードにプッシュするよ」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合3位(=)
「フォルクスワーゲンにとって、本当に素晴らしいリザルトだし、サービスパークに戻った時にたくさんの笑顔を見ることができて、とてもうれしいよ。チームのみんなが、どれだけこの優勝を待っていたか。ここ数年の内容を帳消しにするためには、この最高のリザルトがとても重要だった。その一躍を担うことができて、最高の気分だよ。金曜日はいい滑り出しを決めることができて、上とも下とも差があったので、3位はかなり盤石だった。最後の2日間は、不必要なリスクを負わずポジションを維持することがすべてだった。それを果たすことができた。特にエキサイティングなことはなかったが、まさにそれを求めていた。波乱のないラリードイツをね」
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合4位(=)
「自分にとってはポジティブな週末になったし、4位という順位に加えパワーステージポイントも獲得できて、本当にうれしいよ。マシンは特に今日はとてもドライブしやすかったし、これが精いっぱいだったと思う。今日は、僕もティエリーもトップ5でフィニッシュしてポイントを持ち帰るという明確なターゲットがあったので、落ち着いて取り組むことができた。マニュファクチャラーズ選手権では2位に返り咲くことができたので、チームの母国戦でそれができてよかった。素晴らしいラリーをしたティエリーも見事だった」
ティエリー・ヌービル/総合5位(=)
「この週末の内容には、喜んでいいと思う。今日の目標はトップ5でマシンを無事に持ち替えることだったし、それを難なくこなすことができた。ダニとの4位争いは、とても楽しかった。昨日はリズムを崩したステージがいくつかあり、ダニの方が強かったことが結果となった。だから、彼は4位にふさわしい。チームとして、選手権争いではいい結果になったし、それが最も重要なこと」
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合6位(=)
「全体としてラリーの内容に満足できるとは言えないが、ポジティブなことも多く、自分のパフォーマンスに満足できるステージがあったことも確か。2本ではベストにかなり迫ったし、1本は勝つこともできたが、すべてが100%の出来ではなかった。今朝は、ペースもマシンのフィーリングもよかったが、気温が上がってきて同じスピードを維持できそうになかった。この点は、これから取り組まなくてはならないが、ポテンシャルはあるし、すべてがうまく回ればトップに挑むことができることは分かっている。コルシカに向けて、必死で取り組まなくてはならないことが山ほどあるが、10月にまた舗装に戻ってくる時には、トップ争いができるようになっていたい」
オィット・タナック/総合8位(=)
「WRカーでの舗装戦は久しぶりだったので、自分たちにはトリッキーなイベントになるだろうとスタート前から分かっていた。新型マシンでの初めての舗装戦でもあるので、学ぶべきことも多かったし、週末を通して探らなくてはならないことも山ほどあった。最近はグラベル戦が多かったので、自信も雰囲気もつかみにくかったから、自分を推し進めなくてはならなかったし、小さなミスもいくつかあった。今日はあまりプッシュせず、セットアップを意識していた。それで分かったこともあったので、よかったよ。どんどん改良されているし、次の舗装戦に向けていいデータも得ることができたので、間違いなく改善できるよ」
シトロエンDS3 WRC
マッズ・オストベルグ/総合7位(=)
「ラリーの終盤ではマシンのフィーリングがよくなり、ラリーを通して前進することができた。ステージを走り切るごとに速くなっていった。7位という順位は、スタートの時に目指していたものとはほど遠いけど、今回のラリーの間に舗装での自分のドライビングが向上できたので、とてもうれしいよ」
ステファン・ルフェーブル/総合10位(=)
「トップ10でのフィニッシュを目指していたので、それが果たせて、初めての世界選手権ポイントも獲得できた! ステージを走り切るごとに成長できたし、上位陣との差も縮めることができた。ポジティブな週末だったし、大きなミスもなかった。このラリーをフィニッシュできて本当にうれしいし、本当にたくさんの経験を積むことができた。これが、DS 3 WRCでの長い付き合いの始まりになることを願うよ」
クリス・ミーク/総合12位(↑)
「金曜日のミスで、好リザルトのチャンスがなくなってしまい、それ以外にモチベーションの委ね先を見つけなくてはならなかった。パワーステージのスタートから3kmで自信をつかんだので、プッシュしてポイント獲得を狙った。これでこのラリーをポジティブな流れで終えることができたが、全体的には残念な週末だった。このエラーを払拭するために必死で取り組み、次の舗装戦ではもっといい走りができるようにしたい。特にツール・ド・コルスは、みんなにとっても新イベントだからね」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合9位(=)
「とにかくタフな週末だった。舗装ではまだ学ぶことが多いので、あまり期待を高めずにこのラリーを迎えた。浮き沈みもあったが、いい内容もあった。たくさんのデータや情報を得られたので、今後のために振り返りたい。今日は自信を高めることに費やし、マシンのセットアップはスタート時よりも格段にフィーリングがよくなったから、ポジティブな素材だ。重要な週末になったし、とても有意義だった」
ケビン・アッブリング/総合11位(=)
「とても興味深い一戦になったし、貴重な経験だった。序盤はマシンの方向性が噛み合わずに苦戦し、それを改善するにも時間がかかった。土曜日の日中サービスの後でようやく改善し、そこからラリーをリセットしたような感じだ。その後はリズムもよくなり、自信もつかみ始めた。トップ10にあと一歩届かず残念だ。午前の最後のステージではマシンのフィーリングはよく、自分自身も楽しむことができた。オランダからたくさんの応援が来て、オランダ国旗がたくさん振られているのを目にして、最高の気分だった。心から感謝しているよ。次はコルシカだ」