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【現地レポート】新井大輝・勝田貴元の参戦に関する地元フィンランドの反応

©Marika Koliseva

先日、トゥルクラリーの動画レポートがアップされたTOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム。地元であるラリー大国フィンランドでの反応は?

前回に引き続きフィンランド在住18年、中川由紀さんからのレポートをお届けします。

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「TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラム」の若手育成ドライバー、新井大輝選手と勝田貴元選手のフィンランドラリー選手権第5戦ラリートゥルク参戦に関する現地情報

 まず、ラリーの公式プログラムでは、17ページ目の半分を割いて、勝田選手の写真とともに「トミ・マキネンの日本人育成ドライバーがトゥルクへやって来る」という記事が掲載されています。両方のお父さんの紹介と、そしてフィンランドで行われた育成ドライバー選抜テストでは、ドライビングだけではなく心理状態のチェックなども行われた上で4度の世界チャンピオン、マキネンが選んだ興味深い選手が参戦すると書かれていました。こちらはフィンランドラリー選手権の公式ウェブサイトにもほぼ同じ内容で記事が掲載されていました。

 ラリートゥルクのオフィシャルFacebookに掲載された記事では、ふたりのことは全体のうちのわずか6行でしか紹介されていないのに、なぜか記事全体の見出しが「(ラリートゥルクは)日本人のスパイスで味付けされる」となっており、期待されていたのかなと思われます。

Sami Kolsi

Sami Kolsi


 そして、ラリー中はオフィシャルFacebookが「日本人ゲストたちがちょうどスタートするところ」として、セレモニアルスタートでの写真を掲載。この写真によると、観客の方々もカメラを向けたりしてまずまずの声援を受けていた模様。
 また、国営放送YLEのラリーラジオのFacebookでは、「新井選手のドライビングスタイル、SS3から」という動画も掲載されています。短い動画ですが、こちらでも走りを撮影しているファンがいるのが分かります。

 ラリー後は、国営放送の2チャンネルでトゥルクラリーのダイジェスト番組が放送されたんですが(国内ラリー選手権を国営放送で45分もの長さの番組にして、一般地上波で放送するところがフィンランド!です)、ここでも注目を浴びていたようです。

 番組のはじめの方では、ラリーにとってペースノートがいかに大切か、またペースノートは各コンビによって作り方もいろいろということがコ・ドライバーへのインタビューや実際にノートを読み上げてもらったり、ノートの画像などを使って紹介されました。そのコーナーの最後に「じゃ、これらを日本語でやってみたら……」と、取材陣が足立さやか選手のもとを訪れることに。足立選手が元気いっぱいに日本語でノートを読み上げる風景がしばらく撮影され、取材陣が???となったところで、カメラに向かって「No problem」と言ってのけた足立選手、かっこよかったです。

Sami Kolsi

Sami Kolsi


 番組半ばでは、1日目を終えた勝田選手と新井選手へのインタビューも。勝田選手はなんでも「Very Very……」なので、もうちょっと英語のスピーキングを練習してほしいところですね〜。新井選手はそつなく英語インタビューをこなしていました。
 番組終盤は、各クラス別の結果レポートがあり、クラス2の時に「経験を積むために出場した日本人のふたりは、勝田がクラス4位、新井は3位だったが1位とは1分半近くの差」とちょっと厳しいコメントも。

 とにかく、日本人ドライバーへの事前の注目度はかなり高かったように思いますが、それでもまだ「珍しいもの」「お客さん扱い」で関心を惹いたのかなというのが正直なところでしょうか。「次回はタンペレラリーにも出場する予定」と既に報道されていましたから、今週末は是非、フィンランド人たちに強烈なインパクトを与えてくれたらいいな、と願わずにはいられません。



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