FIAは9月30日にワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)を開催し、WRCの2016年暫定カレンダーとして、中国を加えた全14戦の構成を承認した。中国では1999年に一度、WRC戦が開催されている。
今回WMSCが暫定カレンダーを構成する開催国として承認したのは、アルファベット順にアルゼンチン、オーストラリア、中国、フィンランド、フランス、ドイツ、英国、イタリア、メキシコ、モンテカルロ、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン。
このうち中国は、8月に開催された候補イベント開催時にFIAから指摘された要素を満たすことが条件となる。またフランス、モンテカルロも、契約条件の確定待ちとなっている。各戦の開催日程については、数週間のうちに確定されると見られている。
その他今回のWMSCでは、下記の来季からの規定改定も決定された。
・安全性及び公平性を考慮し、プライオリティ1のうちラリー2で再スタートするコンペティターは、プライオリティ1グループの最後方からスタートする。このため、選手権リーダーは序盤2日間はどんな場合においても、先頭スタートとなる。
・各戦において選手権ポイントをフルで与えるには、アイティナリーの最低51%は完了されていなければならない。それ以下の場合、獲得ポイントは半分となる。
・WRC2部門での最高峰をR5と位置づけるために、1.6ターボ版S2000マシンのターボリストリクター径を縮小する。
・プロダクションカップは行わない。
・R2マシンのエンジンコストを削減、R1やR3マシンとの差別化を行うために、ターボエンジンの規定を導入してR2マシンのパフォーマンスを抑制する。
2016 WRCカレンダー
Rd | 開催地 | 日付 |
---|---|---|
1 | モンテカルロ | 1/22-24 |
2 | スウェーデン | 2/12-14 |
3 | メキシコ | 3/4-6 |
4 | アルゼンチン | 4/22-24 |
5 | ポルトガル | 5/20-22 |
6 | イタリア | 6/10-12 |
7 | ポーランド | 7/1-3 |
8 | フィンランド | 7/29-31 |
9 | ドイツ | 8/19-21 |
10 | 中国 | 9/10-13 |
11 | フランス | 9/30-10/2 |
12 | スペイン | 10/14-16 |
13 | GB | 10/28-30 |
14 | オーストラリア | 11/18-20 |