WRC第11戦ツール・ド・コルスは土曜日の競技2日目を終え、フォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラが僅差で首位に立った。
デイ1にコルシカ島を襲った豪雨の影響はデイ2にも波及した。現地時間9時にスタートが予定されていたSS4は、デイ1の豪雨によりキャンセルとなったステージ。その影響によりこの日もキャンセルとなってしまった。
仕切り直しのSS5では、ラトバラがベストタイム、アンドレアス・ミケルセンが4.5秒遅れの2番手タイム、デイ1でリタイアを喫したセバスチャン・オジエが3番手タイムとフォルクスワーゲン勢が上位を独占。デイ1を首位で終えたエルフィン・エバンス(Mスポーツ)は「道の上に膜が張っているようだよ。本当にタフだ」と語り、このステージでラトバラから21秒遅れの7番手タイム。首位を守ったものの1.7秒差まで詰め寄られてしまった。また、デイ1で総合2番手と健闘したケビン・アッブリング(ヒュンダイ)はタイヤ選択のミスでタイムが伸びず、ミケルセンに3番手を譲り4番手に後退してしまう。
この日最終のSS6ではオジエがベストタイムをマーク。そして、ラトバラが2番手タイムで首位に浮上した。エバンスはラトバラにリードを許し2秒遅れの総合2番手でデイ2を終えた。「コンディションは非常に難しかったから、彼はそこで何かを発見してうまく走れたのだろう。私たちは私たちにできることを見つけてプッシュし続けていく」と、最終日でのWRC初勝利を誓う。以下、3番手ミケルセン、4番手クリス・ミーク(シトロエン)、5番手にアッブリング、6番手にマッズ・オストベルグ(シトロエン)という順位となっている。
デイ3も3SSで行われるが、いずれもデイ1、デイ2では使用していないステージで、36.71km、41.46km、16.76kmとまだまだ逆転のチャンスは残されている。最終のパワーステージでは生中継も行われ、日本でもJ SPORTS 4でのライブ放送が予定されている。オープニングのSS7は日本時間の14時25分スタートの予定だ。
【SS6後暫定総合順位】
1.ヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) 1:42:24.8
2.エルフィン・エバンス(フォード) +2.0
3.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +30.8
4.クリス・ミーク(シトロエン) +53.6
5.ケビン・アッブリング(ヒュンダイ) +1:00.1
6.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +1:05.7
7.ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ) +1:25.5
8.ブライアン・ブフィエ(フォード) +1:37.2
9.ステファン・サラザン(フォード) +1:51.6
10.オィット・タナック(フォード) +1:53.9