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世界RXへリェス:エクストロームが母国戦を制す

 

世界ラリークロス選手権第6戦は7月5日、スウェーデンのへリェス・モータースタジオンでファイナルが行われ、ティミー・ハンセン(プジョー208)がトップフィニッシュ。しかし、このレースでのプッシュが審議対象となり、ペナルティが与えられた結果、地元スウェーデンのマティアス・エクストローム(アウディS1)がトップに繰り上がった。ハンセンは2位、フォード・オルスベルグMSEのアンドレアス・バックラッドが3位に入った。

昨年比で5000人増の4万人の観衆を集めた今年のへリェス戦、ヒート4を終えた時点での中間リザルトでは選手権リーダーのペター・ソルベルグ(シトロエン DS 3 WRC)が首位につけたが、ファイナルレースはソルベルグにとって悪夢の内容となってしまった。ステアリングにダメージを負い、最終ラップのグラベルでスタック。6位に終わった。しかし、選手権争いでは2位のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR WRX)がファイナル進出を逃したため、ペターは44ポイント差での首位を死守している。

「メカニックにも自分自身のためにも、とてもハッピー」と語るエクストロームは、へリェス戦2連覇。
「ティミーに対しては厳しさは感じない。彼は2位に値する。僕をパスするために、コーナーで勇気あるアタックをしたが、だれでも世界選手権の規定の下で戦わなくてはならない。僕は優勝を奪われた気分だったから、審査委員の判断をうれしく思う」

一方のハンセンも審査結果を理解した上で残念そうな表情は見せたが、それでもポジティブな姿勢を貫いた。
「本当にわずかな差だった」とハンセン。
「ジャンプの後の最終コーナーにギャップを見つけ、ためらうことなく攻めた。マティアスをプッシュしたとは思わなかった。サイドバイサイドのコンタクトはあったが、自分の考えではこれがラリークロスだ。自分の気持ちとしては今も母国で勝ったと思っているし、一番にフィニッシュラインを超えた。夢のような気分だ」

注目を集めたニクラス・グロンホルム(フォード・フィエスタST)は、ヒート3での16位が最高位で、中間リザルトでは17位と、トップ12が進出できるセミファイナルは逃した。



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