10月16-18日にアメリカ合衆国ミシガン州ホートン近郊で開催された全米ラリー選手権(Rally America)の最終戦、「レイクスペリオルパフォーマンスラリー」に出場した村瀬太/キーラン・ライト(ホンダ・シビックSi)が、2WDクラスで優勝(総合8位)する快挙を達成した。全米ラリー選手権で日本人が優勝するのは史上初。
村瀬が参戦した2WDクラスには、チームオニールを率いるティム・オニールがフォード・フィエスタR2の新車を投入したほか、前戦優勝のキャメロン・スティーリーがフィエスタSTターボでエントリーするなど、R車両以上に改造範囲の広い車両規定で製作されたマシンも出場していた。対する村瀬のシビックはGr.N車両レベルの改造度であり、厳しい戦いとなることが予想されていた。ラリーは2日間、全15SSで争われた。デイ1を2位で終えた村瀬は、2日目にトップのキャメロンとの差を詰めるべくマキシマムアタックを敢行。その結果キャメロンはSS14でコースオフを喫し、村瀬がトップに立ち見事に優勝を果たした。
村瀬は2009年にホンダ・シビックタイプRで全日本ラリーJN3クラスチャンピオンを獲得後、赴任先のアメリカ・インディアナ州を拠点に2013年から全米ラリー選手権への挑戦を続けていた。その奮闘記は村瀬自身がブログに詳しく綴っている。
2WDクラス リザルト
1 Futoshi Murase / Kieran Wright 2008 Honda Civic 1:56:26.6
2 Tim O’Neil / Ian Williams 2015 Ford Fiesta R2 1:58:00.2
3 Steve LaRoza / Martin Headland 2014 Ford Fiesta ST 2:02:00.4
R Cameron Steely / Preston Osborn 2014 Ford Fiesta 5D ST DNF