ラリーGBでミッコ・ヒルボネンを送り出したMスポーツ。2015年のドライバーズラインナップには、エルフィン・エバンスとオィット・タナックを選んだことを発表した。
英国出身、25歳のエバンスは、2014年にMスポーツからWRCフル参戦に初挑戦。付き合いの長いMスポーツで自身の課題に専念して自分をコントロールし、メキシコとドイツでは自己ベストの4位をマーク。このドイツのパワーステージでは、初めてステージウィンも刻んだ。コ・ドライバーは引き続きダニエル・バリットが務める。
「初シーズンは多くの経験を積み、素晴らしい一年となったから、来年がとても楽しみだ」とエバンス。「来年は全てのデータを分析するなど仕事はいっそう厳しくなるが、成長を続けられる自信はあるよ」
2013、2014年はフル参戦に恵まれなかったエストニア出身27歳のタナックだが、ヒルボネンの抜けた後を務める形でMスポーツ復帰が決まった。2014年はWRCやERCにスポット参戦、スウェーデンとポルトガルではフィエスタRS WRCを駆り、ポルトガルでは一時総合2位につける活躍も見せていた。
「再びチャンスを手にすることができて、本当にうれしい」とタナック。「大きなチャレンジだし責任も大きいことはよく分かっているが、自分の準備はできている。序盤の数戦はリズムをつかまなくてはならないが、Mスポーツとは付き合いが長いしフィエスタRS WRCでの走行経験も長いから、それほど時間をかけずに速さにつなげられると思う」
「ドライバーとして成長したし、2度目のチャンスを与えてくれたマルコム(ウィルソン、チーム代表)に感謝したい」