ヒュンダイ・モータースポーツは、WRCマニュファクチャラーズ選手権2位の座を奪回すべく、スペインに挑む。エントリーはティエリー・ヌービルと、母国戦を迎えるダニ・ソルド。ヘイデン・パッドンはヒュンダイ・モータースポーツNからのエントリーとなる。
前戦ツール・ド・コルスでは、シトロエンに選手権2位の差を奪われたものの、その差はわずか1ポイントと激戦だ。今季のWRCはこのスペインを含めて2戦となっており、一瞬も油断することのできない激闘を迎えることになる。
今季のスペインは、計23SS中、7SSが新設。パワーステージも新たに、Riudecanyesで知られるステージの逆走設定、Duesaigüesとなる。金曜日はグラベル、土日はターマックのミックス路面となるため、メカニックにとっても難関イベントだ。
ヒュンダイ・モータースポーツは昨年のスペインにも3台体制で挑み、全車完走を果たしている。今年はさらにパフォーマンスを向上させ、上のリザルトを目指す。
昨年はステージベストをマークし、一時は首位にも立ったヌービルは「グラベルから一晩でターマックに換えなくてはならない唯一のラリーなので、特別なイベントだ」とコメント。
「メカニックたちはもちろん、自分たちもドライビングスタイルをきっちり合わせて行かなくてはならない。非常に複雑なラリーだ。今年は新しいステージも多くビッグチャレンジになると思うが、できる限りのポイントを目指す」
母国戦ではトップ5フィニッシュも多いソルドは「母国でのラリーを走るのは、いつでもいいものだよ。情熱的なスペクテイターの前で走るのが大好きだ」とコメント。
「いい思い出も多いし、声援も力になる。グラベルもターマックも好きだが、ターマックの方がちょっとだけより楽しめるかな。できる限り多くベストタイムをマークして、マニュファクチャラーズ選手権2位のためにポイントを獲りたい」
先日、ヒュンダイとの3年間の契約更改を発表したばかりのパッドンは、昨年のスペインで自身初のWRCステージウィンをマークしている。「またスペイン戦を迎える事を楽しみにしている」とコメント。「ここのミックス路面へのチャレンジは好きだし、去年はとてもいいイベントになった。もちろん一番楽しみにしているのは金曜日のグラベルだが、ターマックも楽しい。ドライなら、大きなサーキットを走っているような気分だ」