ラリースペイン、デイ1終了後の各ドライバーからのコメント。Mスポーツのマニュファクチャラーズ選手権2位浮上を目指し、得意のグラベルで総合3位につけたタナック。翌日からターマックに変わることについて周囲からの不安に対し、スムース舗装のスペインは自身も気に入っていることをアピールした。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合首位
「素晴らしい一日だった。初日のパフォーマンスには本当に満足。サービスなしで8SS連続で走る長い一日だったし本当に大変だったが、僕もポロも完璧を尽くした。特に午後は、最後の35kmでもまだタイヤの状態がすごくよかったから、それが差につながったんだと思う。明日は舗装になるので、また仕切り直しだ。ブレーキやステアリングによりダイレクトに反応できるように、格段に固めのセットアップになる。道がワイドなのでサーキットのような感じ。正しいラインを選ぶ事は不可欠だね」
ヤリマティ・ラトバラ/総合2位
「とてもハッピーだし、土曜日もこの勢いを続けていきたいね。滑り出しは予定通りにはいかなかったが、今日最初のステージの後、何かを変えなくてはならないと分かった。セットアップだけでなく、自分のメンタル面でもだ。これがすぐにタイムにつながった。特にロングのテラ・アルタでは去年よりも格段にいいタイムだった。ポロR WRCの走りはスムースで、タイヤの摩耗ですら何の問題もなかった」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
オィット・タナック/総合3位
「とてもいい一日になったと思う。最初から気持ちを高めて行かなくてはならないと思ったし、それができた。ビッグプッシュするだけを考え、ベストを尽くした。いいタイムを出すにはそれしかない。もちろん、僕が舗装よりもグラベルが得意だってみんなが思っていることは知っているが、僕はスペインの舗装もとても好きだ。スムースでリズミカルで速い。残りの2日間も楽しみにしている」
エルフィン・エバンス/総合10位
「願っていたリザルトではないと言っていいと思う。でもパフォーマンスの内容は、リザルトよりもよかったと思う。特に午前のループはクリスやティエリーよりも上につけていた。ギャップはそれほど大きくないから、これまでの舗装で見せてきた流れをつづけることができれば、まだいい結果が出せる。明日は、クリス、ティエリーに簡単には先に行かせない」
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合4位
「母国のみんなが応援してくれる前でドライブするのはいつでもうれしいことだし、ステージでは最高の雰囲気を作ってくれた。いい一日だったし、しっかり上位争い圏内につけた。午前のループは、ロングステージは石がたくさん出ていて難しく、中間セクションでタイムもロスしたが、それでも順調だった。2ループ目は完全に満足できる内容ではなかったが、大切なのはペースをつかんでいること。また明日もバトルを楽しみにしているよ」
ティエリー・ヌービル/総合9位
「全体的には、自分たちにはまずまずの一日だったと思う。滑り出しはよかったが、ロングステージの1回目では2回ストールし、10秒近くロスして後退してしまった。日中サービスがない中で、午後のSS7でトップ3タイムを出せたのはよかった。ロングステージのリピートは予想通りタフだった。右フロントをパンクしたが、それでも満足できる内容だったと思う。今日を通して自信を高めて明日に向けて流れを作ったので、順位を上げていきたい」
シトロエンDS3 WRC
マッズ・オストベルグ/総合5位
「今日のパフォーマンスには大満足! もちろん、ロングステージでのパンクでタイムロスはあったが、起こってしまった事は仕方がない。午後はまたペースをつかんだ。明日はまた新しいスタートだけど、上位争いをキープしていきたい」
クリス・ミーク/総合8位
「去年はミスをしてしまったので、自分の知識を当てにできなかった。経験のない者にとっては、トリッキーなセクションも多く難しい道だ。2回目のループでの走りには、かなり満足している。舗装でリズムをつかみ、順位を上げたい」
ハリッド・アルカシミ/総合22位
「速く走ることと道に残ることの、いいバランスをつかんだ。最初の3本でリアにソフトタイヤを履いたことでマシンの動きが暴れて何度かラインを外してしまったが、大事には至らなかった。2回目のループではハードタイヤを履き、ハンドリングはかなりよくなった。SS7ではハンドブレーキにトラブルが起き、システムを外すまで20分かかった。最後の2本は、減速するためにブレーキを何度も踏まなくてはならなかったが、今日を走り切るためには適切な判断だったと思っている」
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合6位
「今日は思うようなリズムをつかめなかった。午前中は単純に慎重過ぎたため、どんどんタイムをロスした。午後は自分を奮起させて、ロングステージのパフォーマンスには満足している。それでも、6位という順位は期待に届いていない。舗装ステージでは、今季の中でもっとも固めのセットアップで行く。グラベルから舗装と一変するなかで何ができるか、様子を見たい」 [ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合7位
「ステージのコンディションがトリッキーだったことを考えれば、そう悪い一日ではなかった。午前は順調に行き、オーストラリアでのセットアップは思うほどはよくなかったけど、それでも自分の速さは満足できた。ロングステージでは、もっと速さを出したかった。午後は改善したかったが、マシンのフィーリングがイマイチだった。午後はタイヤマネジメントに徹した。そう離れてはいないが、まだまだ行ける」