WRC第12戦スペインは、競技2日目を終えてフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエがトップ。グラベル主体のステージで先頭走者のハンデを背負いながらも僅差で首位に立っている。
この日行われたのはSS2〜SS9の計8SS、128.60km。オープニングステージのSS2では次戦GBでワークスノミネートが決まっているヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)がベストタイム、続くSS3ではロバート・クビカ、SS4でオィット・タナック(Mスポーツ)と、後方スタートのドライバーが上位タイムを並べ存在感を示した。しかし、アスファルトセクションを含むSS5では先頭走者のセバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン)がSS2番手、2番手スタートのヤリ‐マティ・ラトバラがベストタイムをたたき出し、総合順位でもオジエ‐ラトバラの1-2体制に。直前まで総合首位に立っていたクビカはステージ中でタイヤ交換を余儀なくされ後退、総合2番手だったマッズ・オストベルグ(シトロエン)はスローパンクチャーでタイムロスし5番手にドロップした。
日中サービスのない設定のため、選手たちはリグループを経て午後のステージへ。グラベル主体のSS6〜8ではやはり後方の走者が速く、オストベルグやタナックがベストタイムを獲得するが、SS5のリピートステージとなるSS9では、オジエ、ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンの順でフォルクスワーゲン勢が上位を独占する結果となった。
総合順位ではオジエが首位、ラトバラが2番手につけ、3番手にタナック、4番手にヒュンダイのダニ・ソルド、5番手にオストベルグ。残りのラリーはターマックステージとなる。このままオジエが王者の貫録を見せて後続を突き放すのか、あるいは波乱が起きるのか、目の離せない展開となりそうだ。
競技3日目はSS10〜17の計8SS、123.05kmで争われる。
【SS9後暫定総合順位】
1.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) 1:24:58.4
2.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +4.0
3.オィット・タナック(フォード) +11.3
4.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +26.9
5.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +29.7
6.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +37.4
7.ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ) +38.3
8.クリス・ミーク(シトロエン) +59.4
9.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +1:03.8
10.エルフィン・エバンス(フォード) +1:09.2