WRC第12戦スペインは、競技3日目を終えてフォルクスワーゲンの3台が上位を独占。セバスチャン・オジエがヤリ‐マティ・ラトバラとアンドレアス・ミケルセンを50秒以上突き放す盤石のラリー運びをみせている。
この日からラリーはターマックステージがメインとなり、先頭走者のハンデは消える。オジエはオープニングとなったSS10から3連続ベストタイムを獲得。SS12を終えた段階で地元ダニ・ソルド(ヒュンダイ)が総合2番手に浮上した。午前中の4SSを終えて、首位オジエ、2番手ソルド、僅差の3番手にミケルセンというオーダーとなった。首位オジエと2番手ソルドの差は51.4秒と大きく開いているが、2番手ソルドと3番手ミケルセンの差はわずか1.5秒という状況だ。Mスポーツのふたり、エバンスはSS13でコースオフ、タナックはSS11でクラッシュし戦線を去っている。
サービスを挟んだ午後のオープニングステージSS14で、ミケルセンはあっさりとソルドを逆転。総合3番手となったソルドの背後には、2.7秒差でラトバラが迫る。続くSS15はポジションを守ったものの、ソルドの抵抗もここまで。SS16でベストタイムを出したラトバラが、ミケルセンも抜き去って総合2番手に浮上した。首位のオジエはこの日行われた8SSのうち5SSで一番時計をたたき出してラトバラとの差を54秒とし、危なげなくトップをキープ。最終日に残された6SSを前に、シーズン8勝目に向けて視界は良好だ。
ラリーは最終日もターマックステージが舞台。日中サービスはなく、リグループを挟み6SSを連続で走り抜ける。オープニングとなるSS18は、日本時間の14時17分スタート。
【SS17後暫定総合順位】
1.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) 2:34:56.4
2.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +54.0
3.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +56.9
4.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +1:01.4
5.クリス・ミーク(シトロエン) +1:42.2
6.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +1:43.7
7.ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ) +1:56.5
8.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +1:56.5
9.マルティン・プロコップ(フォード) +4:22.9
10.ポンタス・ティデマンド(シュコダR5) +7:12.6