ラリースペイン、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。首位オジエに一気に差を広げられたラトバラ。トラブル後の猛プッシュからパンクに見舞われ、最終日はポジションキープ宣言。一方、3位まで追い上げてきたミケルセンは、2位を目指して宣戦布告だ。*順位の()内は前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合首位(=)
「舗装ステージは素晴らしかった。ドライバーとして、コックピットの中で存分に楽しませてもらえるステージだ。新しいミシュランタイヤにも、前のバージョンの時以上にうまく対応できた。ポロはどんな動きにも文句なしに完璧の反応をしてくれた。サーキットにいるようだったよ。ラインを取るだけの十分な幅はあった。エスケープゾーンはないけどね。これでアドレナリンが上がったよ。ヤリマティを前に活かさないためには必死で攻めなくてはならないと思っていたけど、彼がパンクに遭ったことでマージンができたから、リスクを負う必要も少なくなった」
ヤリマティ・ラトバラ/総合2位(=)
「軽くオフしたけど、それでも2位につけている。午前中はブレーキにトラブルがあったが、それが解決してすぐにタイムを取り戻しにかかった。そのためにリスクを負いすぎて、SS12の序盤でパンクに見舞われた。そこで優勝の望みに別れを告げなくてはならなくなった。それでも、今日を終えて2位に復帰した。フィニッシュまでこのポジションを維持していく」
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合3位(↑)
「徐々にペースアップを目指した。昨日と同様、下らないミスはしないように心がけた。速く、それでいて冷静なペースを狙った。フィニッシュまでにダニに追いついて、できれば逆転したいと思っていた。土曜日のうちにそれができたから、ヤリマティとの2位争いも視野に入れている。明日は、フィニッシュまでプレッシャーをかけ続けるよ」 [ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合4位(=)
「マシンのフィーリングはよく、全力でプッシュした。上位争いに食い込む事を狙っていたし、ポディウムを目指している事も見せられた。序盤は他の不運もあって2位につけたが、VW勢からその位置を守るのはハードになることも分かっていた。それでも、いい成長ができているし。全力を尽くしている。ポディウムは狙える位置につけて、まだ6SS残っているので、どんなチャンスもつかんでいく」
ティエリー・ヌービル/総合8位(↑)
「今日の進捗には満足している。最初の2本は苦戦したが、SS12では4番手タイムをマークし、大きな励みになった。午前の最後のステージは少し慎重になったが、ペースノートを修正し、セットアップを固めにして横方向のグリップが得られるようにした。これが当たり、マシンのバランスがよくなった。明日はもっとしていきたい」
シトロエンDS3 WRC
クリス・ミーク/総合5位(↑)
「今日は適切なバランスを見つけるためにセットアップに取り組んだ。サーキットのようなステージなので、セットアップをわずかに修正するだけでも、マシンのハンドリングに大きな違いが生まれる。最後のステージは、とても励みになる内容だった。このペースを維持して、明日はできる限りポイントを獲得したい」
マッズ・オストベルグ/総合6位(↓)
「午前はフィーリングをつかまなくてはならなかった。チームと一緒に、セットアップを改善させようと取り込んだので、2回目のループは格段にバランスがよくなった。最後のステージは単純に自分のミス。今日は、一瞬の隙もないほど戦い続けたので、すごく悔しい。でも全体としては、今日の内容には満足していいと思う」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合7位(=)
「いい時もあったが、パンクが2回あり、これがなければ順位も変わっていたと思う。今日最初のステージで20秒ロスしたのは悔しかったが、自分のミスだ。コーナーをカットしすぎて、石にヒットしてしまった。そこから抜け出せて、ラッキーだった。まずまずのタイムもマークしたし、去年からかなり成長できていると思う。オーバードライブのところもあったと思うので、今晩は自分のリセットボタンを押してまた明日に臨む」
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/SS13でデイリタイア
「SS13でカットした際に、サンプガードを地面に打ち付けた。アンダーが出始めて、それを止める事ができなかった。さらに、アウト側の木に接触してディッチにはまり、そこから出られなくなった。リズムはつかんでいたので、明日は再スタートして調子を取り戻し、最終戦に向けていいイメージでラリーを終えたい」
オィット・タナック/SS11でデイリタイア
「昨晩と同じいいフィーリングで朝を迎えた。もちろん、自分はグラベルに比べて舗装の経験が少ないし、順位を守るには厳しい位置につけていたが、自分たちのペースはそれでもかなりよかった。でも、一つのコーナーだけ、ノートがうまく明記できていなかった。26kmの中の、1コーナーだ。ジャッジが甘すぎて、アンダーを出しながらバリアにつっこみ、タイヤがもげた。自分にプレッシャーをかけなくてはならなかたので、明日はプレッシャーなしで走る事ができる。自分の、適度な限界点を探して、ターマックでのいいフィーリングをつかみたい」