プロドライブが新型フォルクスワーゲン・ゴルフをベースに製作した中国ラリー選手権仕様のラリーマシン、ゴルフSCRCラリーが、11月7−9日に開催されたチャイナラリー龍遊(APRC併催)で実戦デビュー。クリス・アトキンソン/ステファン・プレボ組が初戦勝利を飾った。
グラベルベースに舗装ステージもミックスされる難関ラリーだが、APRC時代に参戦経験を持っているアトキンソンは、事前に短いテストだけを行って挑んだ。開幕ステージから中国選手権部門でトップタイムを叩き出すと、フィニッシュまでリードを握り続け、最終的に26分以上の大差をつけての圧勝を飾った。
「短い時間の中で設計と開発を行わなければならずテストの回数も限られたことを考えれば、スタートできただけでも御の字だったが、3日間を通してトラブルもなくラリーにも勝てたのは、とても実のある成果だ」とプロドライブのマネージングディレクター、ジョン・ガウはコメントした。
プロドライブがマシン開発を開始したのは6月。その後、10月上旬には中国に向けて出航させていた。FAW-VWラリーチームは、11月下旬に開催される中国選手権の次戦(ターマック)には、2台のゴルフSCRCを投入させる予定としている。