悪天候のなかで行われた競技2日目は常にグリップが変化する難しい1日となった。この日はSS7〜15の9SS。SS14とSS15は日没後のステージとなるため、各車ランプポッドを装着してのアタックとなる。
オープニングのSS7、SS8で連続ベストタイムを出したのは、ヒュンダイのティエリー・ヌービルだった。ヌービルは前日SS3でクラッシュを喫し戦線離脱し、フォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラとともにラリー2規定で復帰。ワークスノミネート外での出走となるラリーで存在感を見せたヌービルだったが、SS11でコーナーのアウトにはらみ、伐採された丸太が積み上げられた場所で横転。クルーに大きなケガはないものの、ヌービルのi20 WRCはロールケージにまでダメージがおよんでおり、ラリーを諦める結果となった。ラトバラもSS9で駆動系トラブルにより再度戦列を去っており、復帰組はそろってリタイアという憂き目に遭っている。14日にパリで発生したテロでナーバスになっていると語っていたオジエは、SS10〜12で連続ベストタイム。SS11ではヌービルが道を塞ぐかたちで横転したため停車を余儀なくされたが、それを考慮されたタイムが与えられている。SS13までを終えた段階で、オジエと総合2番手ミークの差は30.5秒まで拡大した。
ラリーはサービスを終えてナイトセクションへ。2箇所のSSではアンドレアス・ミケルセンとオジエがそれぞれベストタイムを獲得し、この日の競技を終えた。
ラリー最終日はSS16〜19のわずか4SS。合計距離も36.43kmと短い。SS16は日本時間17時26分スタート予定となっている。
【SS15後暫定総合順位】
1.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) 2:40:25.2
2.クリス・ミーク(シトロエン) +35.7
3.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +1:00.4
4.オィット・タナック(フォード) +2:41.1
5.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +2:55.8
6.ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ) +3:13.9
7.エルフィン・エバンス(フォード) +3:18.3
8.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +4:21.9
9.ステファン・ルフェーブル(シトロエン) +5:32.6
10.ロバート・クビカ(フォード) +6:31.8