ラリーGB、フィニッシュ後の各チームディレクター陣のコメント。タイトル3連覇・12勝と輝かしい戦績で今季を終えたフォルクスワーゲンのカピート。約2ヶ月後に迎える新シーズンの開幕は、またゼロからスタートと気合いを見せた。(マニュファクチャラーズ選手権順位は最終戦終了時点、カッコ内は前戦からの比)
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
ヨースト・カピート(ディレクター)
マニュファクチャラーズ選手権首位(=)
「今日は祝福をするようなムードではないが、ウェールズでのラリーは、素晴らしいシーズンに華を添える内容となった。12勝利をフォルクスワーゲンの3クルーで分け合い、さらにこれまで以上にポディウムフィニッシュを重ねた今季は、最も成功を収めたシーズンだった。第2世代のポロR WRCでこの成果を収めたことを、誇りに思う。ドライバーとコ・ドライバーが見事な仕事をしてくれただけでなく、エンジニア、メカニックも、新しいWRカーに様々な手法を凝らしてスタートラインに送ってくれた。PRやマーケティング面でも、WRCで新たな基準を構築した。全ての部門で成長を果たしたが、そのいずれもまだ伸び代がある。2016年に向けても既に始動している。モンテの開幕ステージがスタートするまで、あとちょうど70日。ここからは、また0ポイントから始まるが、3年間で9つのタイトルを獲得した自信を武器に戦っていく」
イブ・マトン(チーム代表)
マニュファクチャラーズ選手権2位(=)
「いまは祝福するような状況ではない。我々の思いは、パリで起きたテロの犠牲者と共にある。スポーツとしての結果は二の次だが、少なくとも仕事を終えたというのは重要なことだ。一年を通してハードな作業を続けてくれたチームには、感謝している。彼らを心から誇りに思う。さらに、WTCCタイトルの防衛に加え、マニュファクチャラーズ選手権で2位を守る、勝利を挙げる、WRC3タイトルを獲得という目標をすべて達成できた。これは、有能な若手ドライバーをプロモートしていく上で我々がリードしているということの証明だ。クルー達にも、今季の尽力に感謝したい」 [ヒュンダイ・モータースポーツ]
ミシェル・ナンダン(チーム代表)
マニュファクチャラーズ選手権3位(=)
「ドラマ続きのラリーだったし、WRCが世界中のファンに届けるチャレンジングでエキサイティングで予測不能のラリーの典型となった。ラリーGBはいつも厳しいイベントだが、今週末は、どれだけチャレンジングになるかを改めて思い知らされた。それを思えば、4位と5位でフィニッシュできたことは、ほめていい結果だ。マニュファクチャラーズ選手権ではシトロエンを超えることはできなかったが、我々はベストを尽くし、最後まで戦った。WRCでの2年目は、より経験豊富なライバルたちに立ち向かうことができたし、内容には満足していいと思っている。3戦ではポディウムを4つマークしたし、1戦を除いてはすべてでトップ5フィニッシュを果たしている。我々のパフォーマンスレベルと一貫性が向上していることの表れだ。今季はステージ勝利も増え、上位陣にもより迫ることができた。チームのみんなとドライバー陣には、今季を通しての努力に感謝したい。そして、ヒュンダイを応援してくれる世界のみなさんに。2016年に向けてのカウントダウンは、既に始まっている!」 [Mスポーツ]
マルコム・ウィルソン(チーム代表)
マニュファクチャラーズ選手権4位(=)
「この週末はポディウム争いに食い込みたがったが、残念ながらそうはならなかった。母国イベントは、今季の我々に似たところが多かった。エルフィンとオットは素晴らしい速さを見せてくれたこともあったが、残念ながら週末を通してペースを維持する一貫性に欠けていた。エルフィンは、初日のパンクがなければ4位を維持できたと思うし、グラベルでの成長も見られた。その後はオットが4位に立っていたが、午前中にわずかにワイドになったことで石にヒットし、ラリーが終わってしまった。来季、誰がドライブするのか、まだ決断は下していない。エルフィン、オット、さらに他のドライバーのパフォーマンスをすべて分析することに時間をかけたい。そして、来季、出来得る限りで最強の布陣で臨んでいく」