シトロエン、2016年のWRC活動休止と2017年からの再開を発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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シトロエン、2016年のWRC活動休止と2017年からの再開を発表

©CITROEN

シトロエン・レーシングは、2017年規定のWRカー製作に専念するために、2016年の世界ラリー選手権活動を休止し、2017年からシリーズに復帰する事を発表した。2016年は、ドライバーズ、マニュファクチャラーズのダブルタイトル連覇を決めたばかりの世界ツーリングカー選手権(WTCC)でタイトル防衛に挑戦。投入するC-Elysée WTCCは2台で、ドライバーズ王者のホセ・マリア・ロペスとイヴァン・ミューラーがドライバーを務めることも合わせて発表された。今季、WTCCに参戦しているセバスチャン・ローブは、2016年にプジョー・スポールからワールドカップ・フォー・クロスカントリーラリーにワークス参戦することが発表されたばかりだ。

2017年以降、WTCCとWRC、いずれかの活動を選択するとして動向が注目されてきたシトロエンが、その決断を下した。WRCを選択した理由について、現在のモータースポーツを深く検討した結果、これまでの成果はもとより将来のモータースポーツ活動の形を踏まえてWRCを選んだという。

「マニュファクチャラーズタイトル獲得8回、94勝をマークしたシトロエンは、WRCで敵なしの強さを誇ったことは間違いない」とシトロエン・ブランドのチーフエグゼクティブオフィサー、リンダ・ジャクソンはコメント。

「ラリーは魅力的なスポーツで、マシンやドライバーたちは最上のセッティングでパフォーマンス、安定性、堅実性が試される。2016年はさらに中国での開催が増え、テレビ露出も広がっている。2017年は新世代規定のマシンが登場することからも非常に注目を集めることになり、我々が気持ちを新たに再開する機会としても最適だ。堂々たる遺産を誇るシトロエンとしては、このチャレンジは志高くなくてはならない。しかし、アプローチとしては徐々にステップアップし、頂点を目指していく」

シトロエン・レーシング代表のイブ・マトンは「我々は常に2017年からのWRC規定へ興味を示してきた。チーム全員が、新しいチャレンジに向けてモチベーションを高めている」とコメント。

「より見応えのあるマシンを作れるような自由を与えてくれるのはうれしいが、C-Elysée WTCCのエンジンで行った開発結果を再利用する可能性もある。我々のリソースを効率的に使いこなすという観点から、新型WRカーの設計と開発に専念することを決めた。このため、2016年は世界ラリー選手権にワークスチームとしては参戦しない。もちろん、WRCとの関係は保ち、ジュニアWRCの運営と、今季のJWRCチャンピオン、カンタン・ジルベールのWRC2プログラムは行っていく」



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