世界RX連覇のペター「タイトル決定はトイレで聞いた」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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世界RX連覇のペター「タイトル決定はトイレで聞いた」

©PSRX

最終戦までドライバーズタイトル争いがもつれこんだ今季の世界ラリークロス選手権は、シーズン前半のスタートダッシュでポイントを重ねたペター・ソルベルグがアドバンテージを活かして、見事に2年連続王者の座を勝ち取った。

PSRX

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2003年にWRCタイトルを獲得、昨年は2種類目の世界タイトルを手にしたペターは、今季の最初から選手権連覇を視野に入れて挑んでいた。前戦イタリアを終えた時点で、選手権2位のティミー・ハンセンとの差は26ポイント。ヒート走行を終えた時点でのインターミディエイトリザルトで13位以上につければタイトルが決まるが、ペターは上位12台が進出するセミファイナル進出をしっかり視野に入れていた。

予定されていた11月28日のヒート1、2は、グラベルセクションのダストがあまりにひどいために、スチュワードがコンディション調整の必要を指摘。この結果、ヒート走行を3本に減らした上で、セミファイナル、ファイナルのすべてを29日に行うという番狂わせが生じた。

ヒート走行の組み合わせは抽選で決まるが、インターミディエイトリザルトは全ドライバーのヒート走行の獲得ポイントを計算しなくてはならず、混乱が伴うことも珍しくない。

「信じられないよ! 世界タイトルが決まったと聞かされたのは、トイレにいた時だったんだ。信じられないだろ?」と思いもよらないエピソードを明かしたペター。

「本当に大混乱の週末だった。ダストのおかげで、すべてを一日に行わなくてはならなかった。緊張の一戦で、さらに緊張が増したよ。土曜日には十分なポイントを獲得してゆっくり眠りたかったのに、何もできなかった。それに、マシンにも配線のトラブルが発生した。焼けてしまったために、ギアカットが動かなくなったんだ」

「でも、ここに王者としての力量があるんだ。誰も慌てることなく、不安にも思わなかった。そりゃ、少しはストレスになったけど、みんなはキッチリトラブルを直してくれた」

PSRX

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「タイトルが決まって、セミファイナルが待ち遠しかったよ。プレッシャーはなくなり、とにかくレースがしたかった。セミファイナルでは勝てなかったけど、2列目からスタートしたファイナルは本当にエキサイティングなレースになった。最初の数コーナーは大混乱で、いつのまにかグラスエリアに押し出されていた。ジョーカーラップから出てきたエクストロームにもヒットされたしね。ポディウムでフィニッシュできて、本当にうれしいよ」

「優勝で終えることができればパーフェクトだったけど、気にしない。今日は、ただひとつの目標を果たすために乗り込んで、それを果たしたんだからね。アルゼンチンでは、シャンペンをグラスで飲むのではなく、ボトルで楽しむつもりでやってきた。最高に大きいボトルを手にしたよ。また世界チャンピオンになったんだ!」

2015世界ラリークロス選手権ドライバーズ選手権ポイント
1 P.ソルベルグ(シトロエン) 297pts
2 T.ハンセン(プジョー) 274pts
3 J.クリストファーソン (フォルクスワーゲン) 234pts
4 A.バックラッド(フォード) 232pts
5 D.ジャネイ(プジョー) 201pts
6 M.エクストローム(アウディ) 196pts



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