WRCモンテカルロはすべてのSSを終えて、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが勝利を収めた。オジエのモンテカルロ制覇はWRCで3度目、IRCも含めれば計4度目となる。
この日はSS14〜SS16の3SS。前日、2番手につけていたクリス・ミーク(シトロエン)と3番手のヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)がリタイアしたため、すでに独走状態のオジエは、オープニングのSS14でベストタイムを獲得。注目を集める2番手争いは、ヒュンダイのティエリー・ヌービルがSS3番手タイムでアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)との差を縮めたものの、以前として11.6秒の差がついている。続くSS15は名物チュリニ峠を通過するステージ。ここではミケルセンがベストタイムを奪い、ヌービルを10.1秒突き放してみせた。これでふたりの差は21.7秒となり、2位表彰台はほぼミケルセンの手中に落ちることとなった。
SS14の再走となる最終SS16はパワーステージ。ここを制したのは3連覇王者のオジエだった。フルポイントをきっちりと獲得し、幸先の良いシーズンの滑り出しとなった。2位はSS3番手タイムでフィニッシュしたミケルセン、3位はヌービル。ヌービルは最終SSでマシントラブルにより大きくタイムロスしたものの、ニューマシンのi20 WRCに初の表彰台をもたらすことに成功した。
以下、4位はMスポーツのマッズ・オストベルグ、5位はシトロエンのステファン・ルフェーブル、6位にパワーステージで2番手を獲得したヒュンダイのダニ・ソルドという順位となった。
次戦は2月11日から14日にかけて開催されるラリースウェーデン。昨年オジエと激戦を繰り広げたミケルセンがどのような戦いぶりを見せるか注目が集まる。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | 3:49:53.1 |
2 | アンドレアス・ミケルセン | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:54.5 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20 WRC | +3:17.9 |
4 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +4:47.7 |
5 | ステファン・ルフェーブル | シトロエンDS3 WRC | +7:35.6 |
6 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20 WRC | +10:35.5 |
7 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +11:39.9 |
8 | エルフィン・エバンス | フォード・フィエスタR5 | +18:30.8 |
9 | エサペッカ・ラッピ | シュコダ・ファビアR5 | +20:41.0 |
10 | アルミン・クレマー | シュコダ・ファビアR5 | +20:43.9 |