ラリーは競技2日目を終えて、フォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラとアンドレアス・ミケルセンが1-2体制をキープしている。
ラリー2日目は、初日と同じく3本のステージをループし、ミュルーズでのSSを加えた計7SSという構成となっている。この日も、首位を快走するラトバラのスピードは鈍らず。SS8〜11とサービスを挟んで4SS連続でベストタイムを獲得。SS12、13はリスクを避けペースをコントロールする戦略に切り換えたが、SS14でも1番時計をたたき出した。
「無理をしなくてもいいポジションだから、リスクを負わないようにインカットも避けている」と、最終日を前に、ラトバラはフランスでの勝利をほぼ確信した様子のコメント。2番手は前日同様ミケルセン、3番手はシトロエンのクリス・ミークと上位の顔ぶれも初日と同様だ。勝負の趨勢はほぼ見えたといってもいい展開と言える。
ここで熱を帯びてきたのは、ヒュンダイのダニ・ソルドとフォードのロバート・クビカの4番手争い。クビカの追い上げは目覚ましく、SS8ではフォードのミッコ・ヒルボネン、SS9ではシトロエンのマッズ・オストベルグを追い抜き総合5番手に浮上。クビカはその後もソルドを上まわるタイムを連発するが、競技2日目が始まった段階で13.5秒あったふたりの差は0.9秒に縮まっている。
一方、下位に沈んでいるオジエは8分53秒4遅れの18番手。前日からの遅れは1.1秒に留めたが、差を大きく縮めるまでには至っていない。
競技最終日は、2本のステージを2回ループする計4SS。距離にしてわずか63.38kmが決着の舞台となる。SS15は日本時間6日14時30分スタート予定。
WRCフランス:デイ2後暫定総合順位
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)2:06:40.4
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+28.0
3:K.ミーク(シトロエン)+53.7
4:D.ソルド(ヒュンダイ)+1:41.7
5:R.クビカ(フォード)+1:42.6
6:M.ヒルボネン(フォード)+1:54.6
7:M.オストベルグ(シトロエン)+3:04.6
8:E.エバンス(フォード)+3:16.8
9:B.ブフィエ(ヒュンダイ)+3:47.0
10:T.ヌービル(ヒュンダイ)4:03.7