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WRCフランス:WRCプレ会見、デルクールも出席

 

WRCフランス、イベント前記者会見の内容
(抜粋)

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
フランソワ・デルクール=FD(ポルシェ997GT3)
マレク・ナワレッキ=MN(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
ブライアン・ブフィエ=BB(ヒュンダイ・モータースポーツN)
エルフィン・エバンス=EE(MスポーツWRT)

Q:
セバスチャン、またフランス戦という大舞台を迎えたが、タイトル確定の可能性も出ている。今の気分は?
SO:
気分はいいよ。チャンピオンリーダーでいられるのはいいものだし、またタイトルを獲得できるチャンスもある。でも、前にも行ったように、昨年ほど簡単にはいかない。1ポイントだけ獲ればいいという状況ではないからね。まずヤリマティに勝つか、少なくとも彼より6ポイント以上を獲得しなくてはならない。可能性はあるが、彼はいま勢いに乗っていて、舗装を含めどのイベントでもハードプッシュしている。今週もいい走りをすると見ているから、もしタイトルを獲得したいなら、相当がんばらないとダメだね。

Q:
彼に勝つには大きなリスクを負わなくてはならない?
SO:
大き過ぎるリスクは負いたくない。戦略として考えれば、そういう状態ではないと思う。好ポイントを獲得して、もしタイトルが確定できれば御の字だけど、一番重要なのは、タイトルに向けて前進させることだ。次のラリーで決まることになっても、何の問題もないよ。連覇したいから、いいリズムでスタートを決めることができれば、その後の様子を見るというのが僕の戦略だ。

Q:
昨年はフランスで感動の勝利を決めたが、今年もいい思い出ができそうか?
SO:
もちろん、去年は一番感動的な一週間だった。初日に世界タイトルが決まったというのは、ちょっと奇妙だったから、夢心地になってしまって、その後調子を取り戻すのに苦戦したが、その後は3人のドライバーといいバトルができた。でも、いつも通り、気持ちを切り替えなくてはならない。天気予報では雨はなさそうだし、ステージも素晴らしい。楽しみにしているよ。

Q:
来年についてはどう考えているか。
SO:
何か変えなくてはならないとは思わない。チームはいま、最高の状態だし、このチームで世界チャンピオンになるという夢を叶えた。3年前に一緒にチームを立ち上げて、一緒にすべてを作り上げてきた。今後についてはまだ発表できる状態ではないけど、近いうちに回答が得られると思うよ。

Q:
フランソワ、今回はポルシェ997 GT3 R-GTでの参戦だ。素晴らしいサウンドだが、ドライブする感覚は?
FD:
52歳になって、まだ現役としてこの場にいられるのはうれしいね。こういったマシンをドライブすることが夢だった。素晴らしいクルマだよ。これを観に来るファンもたくさんいると思う。みんな、こういうマシンや、そのサウンドが大好きだからね。セバスチャン(オジエ)のようなドライバーたちが道を荒らしていくから、その後ろを走るのは難しいと思うけどね!でも、素晴らしい経験になるはずだ。

Q:
今週序盤にテストをしたが、何kmくらい走ったのか。
FD:
それほど走ってはいない。先週、ルーマニア選手権に参戦していたから(ルーマニアタイトルを獲得)。30kmも走ってないし、その後、ディファレンシャルが壊れてしまった。でも、どんな状況でもいいフィーリングだよ。

Q:
フランスのこのエリアのステージはよく知っているのか?
FD:
過去に何度か走っている。最後はたぶん8年ほど前に、ポルシェGTで。当時はレギュレーションがポルシェには向いていなかったから、マシンが重くてブレーキが利かなかった。

Q:
今週末は、同じくポルシェを駆るロメイン・デュマとのバトルが興味深いが、楽しみにしているか?
FD:
ロメインとはラリー・デュバールで何度も戦っているが、ポルシェでいい走りをするし、経験も豊富だ。面白くなりそうだね。

Q:
52歳で現役だとのことだったが、来年はもっと参戦機会が増えるのか?
FD:
来年はWRCに出るが詳しくは言わないよ! 真剣なものではないし、GTマシンでR-GTカップに挑もうと思っている。

Q:
マレク、シトロエンにとって大舞台だ。WRC、WRC2ではR5、ジュニアWRCではR3と、シトロエンはすべてのレベルに参戦している。どれだけ重要なイベントなのか。
MN:
シトロエンの母国戦ということで、シーズンの中でも特に重要なイベントだ。マーケティング的には、シトロエンはもちろん新DSのPR活動が特に重要だ。

Q:
ドイツではクリス・ミークが素晴らしいパフォーマンスを披露した。一時は首位にも立っていた。ターマック戦のフランスでも同等以上を期待しているか?
MN:
いいポジションにいてもらいたいし、彼にも自信がある。しかし、ドイツとはあまり比較はしない。もちろん、クリスはできるだけ上位に近いところを狙うつもりで、ポディウムも目指すが、最も重要なのはマニュファクチャラーズ選手権でポイントを獲得することだ。

Q:
ブライアン、ドイツ以来の参戦だ。今週の目標は?
BB:
またヒュンダイi20 WRCに乗ることができてうれしいよ。今週はもちろん、ドイツよりも上に行くことだ。あの週末は僕たちには最悪だった。マシンの開発も継続していく。トップレベルのパフォーマンスを出すには、まだほど遠い。いいタイムが出せれば、うれしいね。

Q:
開発の進み具合についてどう思うか。いい手応えは得ているのか。
BB:
もちろん。チームはがんばっている。ハンドリングとパフォーマンスが向上している。まだ手をかけるところはたくさん残っているが、近いうちに最高のマシンになると自信があるよ。

Q:
エルフィン、ここから3戦は経験のあるラリーだし、注目している。ドイツではいいタイムも出していたが、今回も期待できるか。
EE:
そう願いたいね。新しく覚えなくてはならないイベントは終わったから、来年に向けての作業に取り掛かることができる。来年は重要なシーズンになるからね。ここから3戦は経験もあるから、ドライビングをエンジョイしていきたい。

Q:
今年は修業の年だと何度も言っていた。初参戦のイベントが多かったが、チームは残り3戦では思う通りに走らせてくれそうか。
EE:
大きな変化はないと思う。もちろん初参戦イベントのように完走しなくてはならないというプレッシャーはない。序盤は、ドイツのような感じで行きたいと思う。

Q:
来年は重要な年になるということだったが、既に目標ができているのでは。
EE:
今年は修業できるという素晴らしい機会を与えられた。だから、来年は速さを見せることが重要になる。

Q:
今回のステージで特に難しいところを挙げるとすればどこか?
EE:
今年はブドウ畑のステージがなく、みんな林道ステージだ。いくつかのステージはすごくナローから高速、ワイド&オープンと、路面変化があるから、しっかり対応しなくてはならない。日曜日は、カットが多くなりそうだから、特にトリッキーになるだろうね。



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