ラリースウェーデン、デイ1終了後の各ドライバーからのコメント。モンテカルロでノーポイントに終わりスウェーデンでの奮闘を誓っていたラトバラ。最初のステージでトラブルに遭い、トップ争いの望みがいきなり断たれた苦境にも自分を奮起させるコメントを寄せた。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合首位
「全体としてはいい一日だった。コンディションは全く簡単ではなかった。特に午後は、走行順が一番なので雪を掃かなくてはならなかったからね。午後はタイムをロスするだろうと思っていたから、今日のスタートから全開でいった。これ以上できないくらい、ハードにプッシュしたよ。午前の4本目、‘Svullryaでは水たまりにつかまってコースから滑り出してしまった。軽いオフで済み、タイムのロスも少しだったからとてもラッキーだった。ドラマの多い一日だったけど、ハッピーだよ」
ヤリマティ・ラトバラ/SS9でデイリタイア
「最初のステージ、フィニッシュ手前2kmくらいのところで、ジャンプの後に左フロントのドライブシャフトが不調になった。このコンディションの中をリア駆動だけで走るのはとても難しかったし、大量のタイムロスは避け切れなかった。だから、ペースをつかむ前に、ラリーはほぼ終わった。その後、午後最後のステージでサスペンションのダメージに遭った。もちろんガッカリだが、優れたスポーツマンとして、とにかく前を向いて、次にまたアタックする」
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合2位
「こんな激しい2位争いに絡む事ができてうれしいが、まだイベントの序盤だから慎重に行く。今日のステージでは、走行順が大きな鍵となった。午後のループではアドバンテージになると分かっていたが、それでもそれに対応できてよかった。ステージの度にマシンへの自信が高まっているが、まだ新型マシンでの自分のフィーリングを向上させるためにできることがある。今日は、新型マシンでのラリー初日だから、当然まだ学んでいるところだ。今日の最後のステージは、グリップ量も多く安定していたので、プッシュできる自信もあり一番の出来だった。初日はそう悪くない出来だったね」
ティエリー・ヌービル/総合26位
「悔しかったし、厳しい一日だった。今朝はとても自信を持ってスタートし、順調に進んでいた。2本をクリーンに走り総合3位につけた。SS4でリアディファレンシャルが壊れ、かなりタイムをロスした。日中サービスがなく自分たちで修復できるトラブルではなかったから、辛抱するしか選択肢はなかった。ベストを尽くしたが本当にタフだった。明日はまた仕切り直し。今朝のペースをまた取り戻したいね」
フォード・フィエスタRS WRC
マッズ・オストベルグ/総合3位
「午前のコンディションはかなり難しかった。コーナーによっては、いい氷の地盤があったりグラベルがあったりしたので、グリップの判断がとても難しく、まさにステージに挑む感じだった。そのための自信がなくタイムをロスしてしまった。最初から戦い切る事ができなかったのは残念だが、その後に雪が降り始めたので、本当にうれしかったよ! こんなにエキサイティングなポディウム争いに絡む事ができるのはやりがいがあるし、このコンディションを見極めながらできる限りハードにプッシュしていく。もちろん、積雪が10cmなら走行順のアドバンテージはないが、トライしていく。走行順は4番手なので、そう悪くはない」
エリック・カミリ/総合9位
「今日の自分の成長にはハッピー。マシンのフィーリングはよかったし、すべてを一歩一歩進みながら、ステージの度によくなっている。自分は経験がまだ少ないので、ロジカルなアプローチだと思う。このコンディションでの初めての経験の中で、いい成長を見せる事ができてうれしいよ」
フォード・フィエスタRS WRC
オィット・タナック/総合4位
「ハードにプッシュしたし、雪のおかげでいい走りができた。DMACKとの初めてのスノーラリーでの初日、内容には満足していい。僕も、今日があまりに順調すぎて驚いているくらいだ。悪い事は何もなかった。タイヤの動きもいいし、明日はもっと雪が降って欲しいね。そうすれば、ポジションキープもしやすくなる」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合6位
「今日は少しミスをした。上位争いに食い込めていないのは、すべて自分のせいだ。SS4での最初のミスは、コースを開ける立場の者には誰にでも起こり得ることだった。オジエや僕のようにね。視界に入らなかったウォータースプラッシュに取られて滑ってしまった。コースに戻る事ができてラッキーだった。今日はスピンも1回して、フロントにダメージを負った。だからその後は当然、少し慎重になり過ぎた。それでも、ポディウムでフィニッシュするチャンスは残っているし、もちろん明日も日曜日も、それを狙って戦っていく」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合5位
「全体的にかなりいい一日になったし、ステージをとても楽しめた。ヒュンダイからの初めてのスウェーデン参戦だし、ここのステージを新型i20 WRCで走るのはとても楽しかった。午後はリアが少し暴れ出してちょっと苦戦したが、5位につけているし、接戦の2位争いの中にいる。いい滑り出しだし、この調子を続けていかなくてはね」
シトロエンDS3 WRC
クレイグ・ブリーン/総合8位
「コンディションは予想していたよりも、特に午前はよかった。午後のループはどこも雪が降り、より複雑になった。今週はずっと雪を待ちわびていたというのに、信じられないけどかなりの降りだった。SS7のフィニッシュでの気分は、忘れられないよ! サードベストタイムをマークしたと言われた時は信じられなかった。最後の2本ではマイナーなミスをいくつかしたけど、チームにとって最高の初日になった。30秒ロスしているけど、これ以上ない出来だ。明日は、学ぶ事と成長することを続けていくのが目標だ」
カリッド・アルカシミ/総合23位
「難しい一日だった。レッキの時とはステージが全く違っていた。コンディションはよく、氷がたくさんあった。2回目のループはかなり複雑になり、雪がたくさんあってグリップが減った。ショックのセッティングを変更したので、調整していたので、今日はエンジニアからの情報が使えると思う」
クリス・ミーク/SS8でデイリタイア
「かなり順調なスタートだった。プッシュし過ぎず、理想的な走行順ではないにも関わらず、午前のループを終えた時点で3位につけていた。午後になって雪が降り始めてからは走行順が有利になり、ステージウィンも獲った。次のステージでトラブルに遭った時も、リスクは負っていなかった。低速コーナーでコースに落ちていた石にヒットし、サスペンションアームを破損した。もちろん残念だが、明日はまたスタートしてさらに経験を積んでいく」