ラリースウェーデン、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。昨年はコリンズ・クレストで最長飛距離記録を更新したヌービル。今年も同じ距離を飛んでいたが、R5のブライニルドセンが新記録を樹立。その落胆を語った。*( )内は前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合首位(=)
「今日は、最初の1mから最後まで、まさに全てを尽くした。夜の間に雪が降り自分たちが雪を掃いていかなくてはならないので、ステージによってはタイムをかなりロスするだろうと分かっていた。どうしても明日を首位で迎えたかったし、戦略を立てる時間はなかった。バーガセンの2回目の走行で危ない場面があった以外は、ほぼ完璧な一日だった。リードを握って明日のパワーステージを迎えられることは、もちろんいいニュース。今日は、スウェーデン3度目の勝利に向けて、大きく前進した」
ヤリマティ・ラトバラ/総合26位(↑)
「今日は、大きな計画を立てていた。残念ながら、今日は昨日が終わったのと同じくらい悪い状況で始まった。最初のステージでパンクに見舞われたんだ。その後は、ステージウィンをいくつか獲ったことが、せめてもの救いだ。あのような形で滑り出したので、とても重要なことだった。今は、フォルクスワーゲンのためにチームメイトの成功を祈るばかりだよ。でも、いい時も必ずやってくる」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合2位(=)
「今日の進捗と、最終日を前につけている順位には喜ばなくてはいけない。今朝は走行順を大いに活かせたし、先行車が雪を掃いてくれたことで少し助かった。自分たちのことに専念し、差を詰める事ができた。その後のステージではあまりアドバンテージはなかったが、それでも2位をキープできた。明日もそれが目標だよ。自分たちの総合的なペースを考えれば、無理をして優勝に挑むことはできないが、ここでポディウムに上がれれば素晴らしいリザルトだよ。それを果たすまで、あと残り1本だ」
ティエリー・ヌービル/総合14位(↑)
「昨日はトラブルに遭ったので、このコンディションと新型マシンでの自信を、今日最初のステージで高めなくてはならなかった。あまりいいリザルトを狙う事ができないので、マシンでいいフィーリングを得ることに専念した。最初のステージではペースノートに小さな解釈違いがあったが、まずまずの一日だった。コリンズ・クレストの記録を守りたかったし今回も44m飛んで十分だと思ったが、残念ながら記録は守れなかった。総合順位を上げるために努力を続けるが、明日は1本しかステージがないので難しいだろうとも思う」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
マッズ・オストベルグ/総合3位(=)
「本当にいい一日だった。午前は、フレデリクスベルグ(SS10)でかなり危ない場面があり、少し怖かったが、その後はとても順調だった。ポジション争いが激しく、かなり早い段階でそれが今日の目標になった。3位を狙うドライバーがたくさんいたので、今日はすべてをかなりうまくやりこなせたと思う。シーズンの早い段階で、このレベルのパフォーマンスが出せるのは、とても励みになる。いいタイムも出せているし、マシンの動きも完璧だ。大切なラリーだし、この順位を維持できれば、大きな意味を持つリザルトになる」
エリック・カミリ/SS10でラリーリタイア
「このイベントは初参戦、WRカーでも参戦2度目の自分たちにとって、とても難しいラリーだった。昨日はそれほど悪くはなかったが、今日最初のステージ(SS10)でミスをしてしまった。ペースノートが甘すぎて、コーナーの進入速度が高過ぎてしまい、転倒してしまった。ここには修業のために来たし、それはできたと思うが、フィニッシュできなかったことは、もちろん残念だ。今は、来月のラリーメキシコで、新しい試練に挑むことを楽しみにしている」
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合4位(↑)
「走行順が早いので、ポディウムを狙いたければハードプッシュするしかないと分かっていた。今日の最初のタイムはとてもよかった。でも、レーメンステージのあるポイントで、ペースノートが甘すぎた。コースから滑り出してディッチに入り込み、何度も切り替えして走行に戻らなくてはならなかったので、かなりタイムをロスした。これで自分たちの状況が変わり、4位キープに専念するようになった。本当は、優勝に挑みたかったが、全体としてミスが多過ぎた」
[DMACK WRT]
フォード・フィエスタRS WRC
オィット・タナック/総合5位(↓)
「いい一日だったが、昨日ほどよくはなかった。もっとプッシュが必要だったが、明日はそれほどできることはない。自分のパフォーマンスにはハッピーだよ」
[アブダビ・トタルWRT ]
シトロエンDS3 WRC
クレイグ・ブリーン/総合8位(=)
「今日もいい一日だった。興味深いタイムやスプリットもあった。コンディションは昨日とは違っていたので、どのように対応するか学ばなくてはならなかった。いい勉強になった。スーパーSSの直前に、パンクしていることを伝えられた。スペアタイヤは既にかなり減っていたので、ここでは少しタイムをロスした。大したほどではないけどね」
カリッド・アルカシミ/総合19位(↑)
「今日、一番難しかったのは、ラインの上を覆う雪の層が厚いところでトラクションを見つけることだった。バーガセンの2回目の走行は、特に満足している。ペースノートがバッチリ合っているところがあり、速いセクションでプッシュすることができた。コリンズ・クレストでは本当にいいジャンプができて、着地もよかった。いい一日だったよ!」
「今日は経験を積む事ができたし、マシンでもかなり楽しめた。今日単独のリザルトでは総合ベストだったこともうれしい。走行順がよかったことは間違いないが、走行順ではヤリマティがすぐ後ろにいたので、いいベンチマークになった」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合6位(↓)
「トップ3争いに絡めることを期待して今日をスタートしたが、残念ながら最初のステージ、フィニッシュまで4kmのところで、ラインにあった石にヒットしてパンクした。これで大量にタイムをロスし、上位争いから脱落してしまった。今日のコンディションはとてもトリッキーで、アタックできる自信をつかむことができなかった。それでも、トップ6につけているし、ここからはこのポジションを守る事に専念する」