26日に開幕するラリー北海道を前に、チームMRFもプレイベントテストを実施。APRC.tvがその動画を公開した(3分09秒)
APRCとヨーロッパ、ふたりの王者がチームメイトとして総合タイトルを争っているが、その差はわずか8ポイント。シーズンの残りもこの北海道を含めて2戦しかなく、一歩も譲れない激戦となることは必至だ。
ヨーロッパ王者として初めてAPRC参戦に挑んでいるヤン・コペッキーは、ニューカレドニア、オーストラリアで勝利する一方、マレーシアでリタイア。一方のガウラブ・ギルは開幕戦ニュージーランドとマレーシアを制したが、オーストラリアはビザトラブルによる到着遅れなどのハプニングも抱え、序盤にリタイアを喫している。
共に2勝同士で迎えるこの北海道をトップフィニッシュすれば、タイトル獲得に大きく有利になる一方で、リタイアを喫すれば一気にその望みが薄くなる紙一重の攻防となりそうだ。
この映像の中でコペッキーも「スタートから攻めていく。残りは2戦しかないから、何かを待っている時間はない」と全開宣言。対するギルも「マレーシア終了時点でほぼ対等。僅差でこの北海道を迎えるから、もちろん勝たないとね。すごくチャレンジングなラリーだし、ニュージーランドのようではあるけど、グラベルがソフトで轍がすごいから」と警戒しながらも必勝体制だ。
ギルは昨年の北海道を制している一方、コペッキーは初参戦。ターマックラリーの経験値の方が圧倒的に高いコペッキーが北海道の難関グラベルをどう攻略するのか、チャンピオン同士のバトルにも注目が集まる週末となりそうだ。