ここ数年で出場車種の顔ぶれがぐっと多彩になった全日本ラリー選手権。最高峰クラスのJN6だけでなく他のクラスにも車種多様な激戦区が増え、それぞれのバトルも見応え十分となっている。そんななか、2016シーズンからはクラス区分が大きく変更される。クラスによっては昨年とはまた違った勝負が展開されることになりそうだ。
約1カ月後に迫った開幕に備え、今シーズンのクラス区分をおさらいしておこう。
JN6クラス
排気量:2500cc超車両:RN/RJ
駆動方式:4WD
2000cc+ターボ(ターボ係数1.7)のスバルWRX STIと三菱ランサーエボリューションが鎬を削る、全日本ラリーの花形ともいえるJN6は、新たなクラス区分規定により排気量が「3000cc以上」から「2500cc以上」に引き下げられた。そのため、昨年はJN5クラスを走り話題を集めていた1600cc+ターボのMINIクロスオーバーは、今シーズンはJN6クラスで戦うことになる。
主な車種:スバルWRX、三菱ランサーエボリューション、MINIジョン・クーパー・ワークス・クロスオーバー
JN5クラス
排気量:2000cc超2500cc以下車両:RN/RJ/RR(※RRは排気量区分なし)
駆動方式:2WD
2015年は1500cc超3000cc以下のRN/RJ車両及び排気量区分なしのRR車両で構成されていたJN5だが、今シーズンはクラスが2分化。新たなJN5は、2500ccを超えるRN/RJ車両と、排気量区分なしのRR車両で構成される。RN/RJ車両は、チャンピオンマシン・トヨタ・ヴィッツGRMNターボや、2000ccターボのFFのMINIが該当。戦闘力が高いRR車両に対し、どのような戦いを見せるのか注目だ。
主な車種:トヨタ・ヴィッツGRMNターボ、プジョー208 GTi、アバルト500R3T、プジョー208 R2、シトロエンDS3 R3-MAX
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