2016年のFIAヨーロッパラリー選手権は3月10日、スペイン領グランカナリア島で開催されるラリー・イスラス・カナリアス(ターマック)で開幕する。
開催40回目を迎えるラリー・イスラス・カナリアスでは、これまでジル・パニッツィ、カルロス・サインツなど、その後世界トップレベルで活躍したドライバーが勝利を経験している。
昨年のチャンピオン、カエタン・カエタノビッチは、今季もフォード・フィエスタR5でエントリーし、タイトル防衛を狙う。しかし、多くのR5車両が活躍するヨーロッパの地域選手権は競技レベルも高く、ロシアのアレクセイ・ルキヤナク(フィエスタR5)、ロベルト・コンサニ(プジョー208 T16)、デイビッド・ボッカ(シトロエン DS3 R5)、シーズン後半にはシュコダのヤン・コペッキーの登場も予定されている。さらにこの開幕戦では、MスポーツからWRCを戦うマッズ・オストベルグが、ERCに初参戦することでも大きな話題となっている。
ラリーは、島内を巡るアップダウンの激しいターマックを走行。火山質の舗装のためタイヤの摩耗が激しく、雨が降るとスリッパリーになることが予想される。
イベントは、3月10日に拠点となるラスパルマスでセレモニアルスタートが行われた後、市街地でショートSSを行う予定だったが、照明設備の関係で安全性が確保できないという理由から走行がキャンセル。11日のSS2から競技が開始されることになった。11日、12日とも、3SSを2回ループする6SS、計12SSが予定される。