開幕まであと1ヶ月を切った全日本ラリー選手権。今シーズンの戦いの行方を占ううえで、クラス区分の大変革とともにもうひとつの焦点となるのがターマックタイヤだ。
全日本ラリーでは、今シーズンからターマックラウンドに使用できるタイヤが「タイヤの接地面にタイヤを1周する複数の縦溝を有するタイヤ」に制限される。これにより、昨年まで主流だった縦溝を持たないSタイヤは装着できなくなった。また、RPN車両とAE車両はラベリング&グレーディング規定に合致したタイヤに制限される。ターマックラリー1戦に使用できるタイヤの最大本数も、10本から8本に減少した(RPN/AE車両は6本)。新規定の導入により、各チームは新たなタイヤ戦略を要求されることになるだろう。足元を支えるタイヤメーカー間の開発競争も熾烈を極めることになりそうだ。ダンロップは、新規定に適合する新製品「DIREZZA β02」を2月27日より発売。3月6日に行われた全日本ジムカーナ開幕戦では、PN部門の全クラスをβ02が制するという華々しいデビューを飾った。
シーズン序盤のターマックラウンド3連戦は、マシンの装着タイヤにも注目を。新たなバトルの幕開けは約1ヶ月後の4月8〜10日(金)、佐賀県唐津市でスタートする。