ドイツでチーム初の勝利を1-2で決めたヒュンダイ・モータースポーツ。グラベルに戻るオーストラリアでは、地元のヒーロー、クリス・アトキンソンをヌービルのチームメイトに起用する。また、セカンドチームであるヒュンダイ・モータースポーツNからは、同じく南半球ニュージーランドのヘイデン・パッドンがエントリーする。
アトキンソンがi20 WRCをドライブするのは、第3戦メキシコ以来となる。ヨーロッパ外でのテストが禁じられているために、アトキンソンとパッドンはフランスのヴォージュでテストを行った。
「母国戦はいつでも特別なものだし、ここ数年は参戦していなかったから、本当に楽しみにしている」とアトキンソン。「ヒュンダイから最後に参戦したのは3月のメキシコだったが、あまりいい走りができなかった。オーストラリアの前にフランスで2日間テストを行い、感触を取り戻した。オーストラリアでは安定した走りで好リザルトを目指したいが、6ヶ月ぶりなのでペースをつかむまでどれだけかかるか、分からないね」
一方、ドイツでは自身にとってもWRC初優勝をマークしたヌービルは「初めての勝利を手にしたことは、いつまでも忘れない。あのラリーはシェイクダウンでひどいアクシデントを起こして、滑り出しは最悪だったからね。いまはオーストラリアに気持ちを集中させている。昨年はいいリザルトだったし、道のこともよく分かったから、フィニッシュはもちろんいいタイムも出したい」
パッドンにとって、オーストラリアは2011年にPWRCのタイトルを決めた思い出の地。「母国のニュージーランドにも近いから、ラリーオーストラリアは一番楽しみなイベント」と期待を寄せる。「道は、ニュージーランドとはかなり違うけど、これまでもいい結果を出してきた。地元からも大勢の応援が来てくれるので、ファンのみんなにも恩返しがしたい。フランスではいいテストができたし、新しいセッティングにも慣れたよ」