ヒュンダイ・モータースポーツは今週、開発中のi20 R5の初めてのターマックテストを南フランスで実施した。
暖かな春の陽気に恵まれた4日間にわたるテストは、ケビン・アッブリングのドライビングにより様々な路面で行われた。最初の2日間はグラベルを走行し、先月のテストからのフィードバックを受けてシャシーやサスペンションの開発向けテストを行った。その後マシンはターマックスペックに変更。ターマックテストでは、フロントバンパーとボンネットの裏に装着された、改良設計された冷却システムの評価を行った。そのほか、アップデートされたエンジンや、舗装路面でR5規定に認められる大径ブレーキのテストが行われた。また、サスペンションのセッティングを数種類チェックしている。
このR5に関しては、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなどから問い合わせが相次いでいるといい、今月初旬には新型i20 R5が初めてイタリアのプライベートチームに販売されたことが明らかになっている。同マシンのホモロゲーション公認は、夏を見込んでいる。
ヒュンダイ・モータースポーツ・カスタマープロジェクトのシニアセールスアソシエイト、アンドリュー・ジョンは「今の段階から、i20 R5にたくさんの問い合わせが来ており、本当にうれしく思う」とコメント。
「i20 R5のターマックテストが始まったことは、様々な選手権で戦うカスタマーに供給するという我々の目的のためにはとても重要なことだ。カスタマーはi20 R5がどんな路面でも強さを発揮できることを求めているので、テストの目的を果たすと同時に、信頼性、パフォーマンスを高めることも必要となっている。このために、ヨーロッパの様々な場所でテストを行い、できる限りベストなマシンを供給していきたいと思っている」