FIAクロスカントリー・ラリー・ワールドカップの第2戦アブダビ・デザートチャレンジが4月3〜7日に開催され、トヨタ・ハイラックスで参戦した2015年チャンピオンのナッサー・アル‐アティヤが優勝を果たした。
デイ2では雷雨にも見舞われる厳しいイベントとなったが、アル‐アティヤは激しく変化するコンディションにも堅実に対応し、2位に30分以上の大差をつける圧勝を飾った。
「新しいマシンで砂丘をドライビングするのはとても楽しかったし、今週はいい経験ができた」とアル‐アティヤ。「かなり集中しなくてはならないとても難しいステージもあった。すごく急な砂丘もあったので、複雑でもあった。毎日100%の力で挑んできたので、こんなに大差をつけてラリーをフィニッシュすることができて、本当に満足だ」
一方、MINIオール4レーシング勢では、ヤジード・アル‐ラジが2位でフィニッシュ。ミッコ・ヒルボネンもステージ4でステージ勝利を飾るなど活躍を見せ、3位に食い込んだ。その他、全6台すべてがトップ10フィニッシュを果たしている。
ヒルボネンにとっては、本格的な砂丘のイベントは今回が初めてとなった。「5日間、砂丘を走り続けるのは、本当にハードだった」とヒルボネン。
「それに、ここでの戦いは、WRCのようなステージとは大きく違う。1ステージだけで280kmの砂と砂丘を走るんだ。ミックス路面のSSを走るよりも疲れるよ。でも、日を追うごとに速くなっていったし、どこでプッシュしてもいいのかを学ぶことができた」
アブダビデザートチャレンジ 最終結果
1 N.アル‐アティヤ(トヨタ)18:14:49
2 Y.アル‐ラジ(MINIオール4レーシング) 17:47:02
3 M.ヒルボネン(MINIオール4レーシング) 17:53:02
4 B.メンジース(MINIオール4レーシング) 17:59:04
5 J.プライゴンスキー(MINIオール4レーシング) 18:06:33
6 M.セッラドリ(SRTバギー) 18:39:00