2016年世界ラリークロス選手権は4月16日、ポルトガルのモンタレグレで開幕。この日は、4回の予選のうちQ1とQ2の走行が行われた。
雨に見舞われ、グラベルセクションはマッド状態という難しいコンディションのなか、この日を終えてトップにつけたのは、スウェーデンのマティアス・エクストローム(アウディS1)。Q1でセカンドベスト、Q2ではトップタイムをたたき出した。Q1でベストタイムをマークしたヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)が2位、エクストロームのチームメイト、トッピ・ヘイッキネンが3位に食い込んでいる。「ラリークロスでミソとなるのは、いいスタートを決めることだと思う」とエクストローム。
「この2年間、ずっとそれを目指してきたが、スタートが安定しなかった。冬の間、それを改善することに務めてきた。もちろん難しい天候ではあったが、2回ともいいスタートを決めることができ、それがいいパフォーマンスにつながった。このコンディションでは、マシンやドライバーの真のパフォーマンスは発揮しにくい」
今季フル参戦で注目を集めるセバスチャン・ローブ(プジョー208)は、堅実に走り込んで5位。2連覇王者のペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)はQ1でワイドにスライドしてタイムロス。Q2では、レースで勝利を収めて追い上げ、7位につけている。