開催中のWRC第4戦アルゼンチン、総合首位に立っていたヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)は、デイ2のSS14でまさかのクラッシュアウトを喫した。そのラトバラは、クラッシュの原因がフロントサスペンションの不調にあると明かした。
SS14スタート前の時点で、ラトバラは2位につけるヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)に15.5秒差を築いていたが、38kmのLos Gigantes、21km地点でトラブルに遭遇した。
「超高速セクションで、石の地盤が少し出ているところだった。突然、地盤を越えた時に右フロントのトップマウントが破損し、ダンパーがボンネットに付き出したんだ」とラトバラはwrc.comに語った。
「その瞬間は、マシンをまったく曲げる事ができなくなり、バンクにヒットして転倒した」
今季は開幕2戦が0ポイントに終わった後、前戦メキシコでは優勝を遂げていたラトバラだったが、なぜトップマウントが突き出したのか理由が分からないようだ。
「本当に残念だが、手の尽くしようがなかった」とラトバラ。「いいリードを築いていたし、ドライビングもうまくコントロールしていた。すべての石を避けなくてはならないというなら、家に帰るしかない。このラリーに来る意味はなくなる」
「優勝を狙おうとするなら、全部の石を避けるなんてことはできない。それに、ルーズな石ではなく、道の一部だった。なぜあれで壊れるのか理解できないが、何らかの理由で起きてしまった。とてもアンラッキーだ」
「(コ・ドライバーの)ミーカも僕も無事だった。それが一番重要だ。マシンはとても強力だった。チームに感謝しなくてはならない」
ラトバラの最終日の再スタートについては、今のところ見込みは薄いようだ。