APRC、今週ワンガレイで開幕:ベテランと若手の対決に注目 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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APRC、今週ワンガレイで開幕:ベテランと若手の対決に注目

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2016年FIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)は4月29日〜5月1日に開催されるインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド、グラベル)で幕を開ける。

今年のAPRCは、このニュージーランドに続き、オーストラリア、中国、日本、マレーシア、インドの全6戦で構成。序盤2戦はパシフィックカップ、後半4戦はアジアカップが併催となる。中国戦の開催地は、これまでの龍遊から、モンゴルの国境に近い甘粛省張掖市に移動となっている。

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今年のAPRCにも、常勝軍団チームMRFがエントリーする。2013年のAPRCチャンピオン、ガウラブ・ギルは、開幕戦ワンガレイへの参戦は9回目となる。今季、チームメイトにドイツの若手、ファビアン・クレイムを迎え、ともにシュコダ・ファビアR5でタイトルを狙う。

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23歳のクレイムは、ニュージーランドの訪問は初めてだが、昨年はドイツ選手権で5勝をマークし、選手権2位に入った成長株だ。

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一方、クスコレーシングは昨年に引き続き、ドライバーズ選手権2位に食い込んだマイケル・ヤングと、インドのサンジェイ・タクルの参戦をサポート。クレイムと同じ23歳のヤングは、昨年はプロダクションカップのタイトルを獲得。今季は、先週末に開催されたオーストラリア国内戦で州選手権部門の優勝を飾ったばかりと勢いづいている。母国ラウンドとなるワンガレイでは、昨年3位とポディウムフィニッシュを飾った。

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「母国イベントに参戦できるのはうれしい。ワンガレイの道を満喫するのは、毎年の楽しみだよ」とヤング。
「R5仕様のファビアとこのステージで戦うのだから、厳しい戦いになると思うが、楽しみにしている。クリーンなラリーで、タイトル争いでもいい滑り出しを決めたい」

チームメイトのタクルは、4度目のワンガレイ参戦。今回はコ・ドライバーに、日本の竹下紀子を迎える。

2WDマシンでは、2014年のオーストラリアチャンピオン、スコット・ペダーが、ルノー・クリオR3でエントリーしている。ペダーは昨年はWRC2にも挑み、活動の幅を広げている。

なお、このワンガレイには、既報のとおり高橋冬彦(スバルWRX STI)、河原誠(三菱ランサーエボリューションⅨ)、小泉達雄(スバルWRX STI)と3人の日本人ドライバーがスポット参戦する。

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また併催のニュージーランド国内選手権(第2戦)には、先週末のWRCアルゼンチンで自身初のWRC勝利をマークしたヘイデン・パッドンが、開幕戦に続いてAP4仕様のヒュンダイi20で再び登場する。

インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイは4月29日、ニュージーランド北島のワンガレイ市街地でセレモニアルスタートを行った後、ポヘ島のスーパーSSを2回アタック。土曜日は、ニュージーランド独特のキャンバーがついたグラベルステージ8本が設定、日曜日には6SSを走行する。計16SSの総ステージ走行距離は275.58 km。今年はラリーHQとサービスパークが、運動施設のトールスタジアムに移転している。



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