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APRCワンガレイ:挽回したギルが逆転優勝

©International Rally of Whangarei / Geoff Ridder

APRC開幕戦インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイは競技最終日となる5月1日、レグ2に設定された6SSの走行が行われた。前日は最終SS前まで首位に立っていながら、パンクでその座を奪われていたチームMRFのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)が追い上げ、逆転優勝を果たした。

前日の夜に降った雨で、この日はワンガレイ周辺のグラベル路は湿った状態。チームメイトで前日首位に立ったファビアン・クレイムに続いて2番手スタートで走行したギルだったが、最初のステージではターボにトラブルを抱えながらもクレイムに23.3秒差をつける激走を見せて一気に逆転。日中サービスでマシンを修復した後は、ベストタイムも連発してその差を広げ、最終的に30.4秒差をつけて勝利。その貫録を見せつけた。

「何が起きても不思議ではないので、マシンを直した後は、差を広げるためにプッシュしなくてはならないと分かっていた」とギル。
「だから、差が30秒まで広がったところで、マシンを無事にフィニッシュまで戻すために少し肩の力を抜いた。とてもいいかたちでシーズンを滑り出せた」

APRCデビュー戦となったクレイムは、それでも2位でフィニッシュ。また、マイケル・ヤング(スバルWRX STI)はSS1の前に電気系トラブルに見舞われたが一気に追い上げ、この日序盤の2SSでR5マシン勢を抑えてのベストタイムをたたき出す活躍で、3位に入った。

International Rally of Whangarei / Geoff Ridder

International Rally of Whangarei / Geoff Ridder

「3位に入れてうれしいよ。金曜日は悔しい1日になったので、ラリーに復帰してポディウムに上がることができたのは素晴らしいね」とヤング。「この週末は速さがあったと思うし、R5マシンにも対抗できたのはすごいこと。次戦が今から楽しみだ」

また田口勝彦が参戦までのプリペアをサポートした河原誠(三菱ランサーエボリューションⅧ)が4位でフィニッシュを果たした。

クスコレーシングがサポートするサンジェイ・タクルは前日のデイリタイアから再スタートを果たしたが、この日最初のステージで橋に接触し、残念ながらリタイアとなった。同じく日本から参戦した小泉達男(スバルWRX STI)はSS12へ向かうリエゾンでリタイアとなった。スコット・ペダー(ルノー・クリオMaxi)、高橋冬彦(スバルWRX STI)はこの日はスタートしなかった。

併催のニュージーランド国内戦部門にAP4仕様のヒュンダイi20でエントリーしているヘイデン・パッドンは、レグ1はマシントラブルで2回のデイリタイアを喫していたが、この日は6SSすべてでベストタイムをマーク。レグ2単独リザルトでは、2位のマット・サマーフィールド(スバルWRX STI)に3分以上の大差をつけるなど、さすがの速さを見せつけた。部門優勝はデイビッド・ホルダー(三菱ランサーエボリューションⅧ)だった。

APRC第2戦は6月17〜19日、オーストラリアで開催されるインターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランドとなる。

インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ 最終結果
1 G.ギル(シュコダ) 2:55:50.3
2 F.クレイム(シュコダ) +30.4
3 M.ヤング(スバル) +13:39.6
4 河原誠(三菱) +17:17.3



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