WRCフィンランド:WRC後会見「喜びでまだ震えている」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCフィンランド:WRC後会見「喜びでまだ震えている」

 

WRCフィンランド、イベント後記者会見の内容
(抜粋)

●WRCポストイベントカンファレンス出席者
1位:ヤリマティ・ラトバラ=J-ML(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
1位:ミーカ・アンティラ=MA(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
2位:セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
2位:ジュリアン・イングラシア=JI(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
3位:クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
3位:ポール・ネイグル=PN(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
ヨースト・カピート=JC(フォルクスワーゲン・モータースポーツ、チーム代表)

Q:
ヤリマティ、2度目のフィンランド優勝だが、かなりの感激ぶりだ。いまの気分は?
J-ML:
本当にうれしくて、まだ震えているよ。本当にプレッシャーが大きかった。最高の滑り出しだったし、テストの時から素晴らしいフィーリングだったんだよ。こんなにいい感触を感じたことはなかったし、シェイクダウンも同じだった。そしてラリーでも、あのトラブルに遭うまではどんどん状態がよくなっていった。本当に悔しくて、築いたものをすべて失うかもしれないと思った。でも自分を鼓舞して、トラブルとも戦った。それでも首位は変わらず、今日は頭を冷やして、コントロールしながらドライブした。ひとつの優勝のために、こんなに苦労したことは今までなかったよ。

Q:
今回の勝利はとても大きな意味を持つのでは?昨晩は選手権よりも重要だと言っていたが?
J-ML:
自分にとって本当に大きな意味を持つよ。すべては優勝に尽きるけど、自分に置き換えれば、選手権では44ポイントの差がつけられている今、望みをつなげるには勝つしかない。もしここで勝てなければ、選手権でも2位で終わっていただろう。でも、これで戦いを続けられる。オール・オア・ナッシングだった。

Q:
ミーカ、素晴らしいリザルトだ。気分は?
Miikka what a result, how do you feel?
MA:
本当にうれしいし、ハッピーだ。驚いてはいないよ。一週間以上前、テストが終わった時点で僕は「ラリーで誰が2位になるのか、面白くなりそうだ」って言っていたんだ。

Q:
自信があった?
MA:
このラリーのために600kmのテストを行ってきて、感じた自信だった。テストでも変更を一切行わず、すべてが決まっていた。楽々と600km走り、そしてここに来てすべて順調だった作業がリザルトにつながった。

Q:
右フロントのキャリパーが壊れた時、車内はどんなムードだった?
MA:
ちょっとエキサイティングだったよ。サービスに電話して、幸いヤリマティも、メンタルトレーナーのクリストフと話すことができた。クリストフはヤリマティを落ち着かせて、何を考えるべきかを伝えてくれた。本当に助けになった。ブレーキが3つなのは、2つよりも遥かに楽だよ。もし、よりスペクタクルなラリーマシンが欲しければ、ブレーキを3つにしてみたらどうかな!

Q:
セバスチャン、2位の気分は?
SO
それでもいい気分だよ。デイ1で僕がチャンスをなくした時点で、ヤリとミーカに勝てる望みはあまりなかった。昨日、彼らがトラブルを抱えて、またチャンスがでてきたけど、ギャップが3秒しかなくても、ほぼ不可能だった。彼らの速さは…今日はコンマ2秒も差がついていた。ヤリほどのスピリットを感じたことはないよ。もちろん、選手権のことも考えていた。最終的に自信が持てなくて、小さなミスもした。だから2位でもハッピーなんだ。

Q:
ジュリアン、君はどうだった?
JI:
ハッピーだよ。いいドライビングだった。ヤリたちといいバトルができた。このラリーは、誰でも参戦してフィニッシュしたいと望む。いいペースだった。

Q:
クリス、素晴らしいリザルトだ。気分は?
KM:
選手権で最も大きなイベントのひとつでポディウムに上がれて、うれしいよ。モンテカルロとアルゼンチンでポディウムに乗ったが、今回はもっと特別な気分。自分でやり遂げたという気分だ。他から与えられた結果ではなく、自分がいいスピードを出せていた。2日を終えた時点では、セブの上にもいた。

Q:
ヤリマティはテストの時から自信があったと言っていたが、君も同じだった?
KM:
ヤリと同じように僕たちのテストもラリーの前の週末だったけど、とてもいいフィーリングだった。少しレベルをあげることができたし、すぐに自信が追いついた。フィンランドでは自信がとても重要だ。ランカマアではしっかり集中して、最初の500m
で流れに乗った。このラリーでは、最初のコーナーでためらってしまうと、その後がすごく難しくなる。

Q:
ポール、すごくうれしいリザルトだろう。特別な気分?
PN:
モンテカルロでは、苦戦した。全開で攻められなかった。アルゼンチンも初日はすごく速かったけど、あとの2日間はすごく抑えて走った。今回は、最初のコーナーからペースをつかんで、セカンドベスト、サードベストを連発した。トップ3を逃したのは2回だけじゃないかな。すごく満足だよ。

Q:
ヨースト、最高のバトルを目の当たりにした気分は?
JC:
素晴らしかった。週末どころか、一週間通して完璧だったよ。先週土曜日のヘルシンキ・バトルから始まり、これはこの先のお手本にできるイベントだった。そしてフィンランドで1−2、アンドレアスも4位に入り、文句なしに素晴らしい。

Q:
次のドイツも、VWの母国という重要なイベントだ。マニュファクチャラーズタイトルを決められる可能性もあるが。
JC:
そうだね、計算上では可能だが、ラリーでは何が起こるかわからない。ドイツでは、昨年はポディウムに上がることができなかった。プレッシャーは本当に大きいし、去年以上のリザルトを期待しているし、そのために努力をしている。

Q:
ヤリマティとミーカのパフォーマンスも素晴らしかった。
JC:
いかにも、素晴らしかった。スタートから見事だったし、このラリーを制するにふさわしい。どんどん強くなっていた。去年はテストが足りず、まだポロに慣れているところだった。もっと強くなれると期待していた。信じているところに到達してくれている。この先シーズン末まで、もっと素晴らしいラリーが観られると確信している。今回のようなベストのラリーを、もっと見せていかなくてはならない。



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