世界RXメテ:ローブとペターが揃ってポディウムフィニッシュ! – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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世界RXメテ:ローブとペターが揃ってポディウムフィニッシュ!

©FIAWorldRallycross.com/IMG/McKlein

世界ラリークロス選手権第3戦は5月15日、ベルギーのメテでファイナルが行われた。2万5000人の観客を集めたこのファイナルには、2013年WRC王者のペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)、WRC9連覇王者のセバスチャン・ローブ(プジョー208)、ベルギー人で唯一WRC勝利をマークしているフランソワ・デュバル(フォード・フィエスタ)と、元WRCドライバー3人が進出。今季初めてシリーズフル参戦に挑むローブが2位で初ポディウムを決めたほか、ソルベルグも3位で表彰台に並んだ。

FIAWorldRallycross.com/IMG/McKlein

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様々なカテゴリーで幾度となく美酒を味わってきたローブも、ひと筋縄ではラリークロスでポディウムに上がることはできなかったようだ。
「この選手権の競技レベルは、信じられないくらいに高い」とローブ。
「たくさんのドライバーが本当に接戦を演じているので、常に限界まで攻めなくてはならないし、わずかなミスも大きな痛手につながってしまう。ファイナルに進出するのも苦労したが、世界ラリークロスで初めてポディウムに上がることができてとてもうれしい。この勢いを続けていかなくてはならない」

PSRX/Tony Welam/Monster/McKlein

PSRX/Tony Welam/Monster/McKlein

一方、セミファイナルのレース2を制し、ファイナルではフロントロウからスタートしたソルベルグは「ファイナルはかなり順調に進んでいたが、自分の前でマルクルンドがスピンしたところで流れが変わった」とコメント。
「遅れを取り戻すために全力を尽くしたが、リヤタイヤがオーバーヒート気味になってきたので、最後でセブに追いつき切れなかった。ポディウムに上がれたのはうれしいが、今回はマティアスが一番速かったので、自分たちも対策を練らなくてはならない」

FIAWorldRallycross.com/IMG/McKlein

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ファイナルを制したのは、マティアス・エクストローム(アウディS1)。前週ホッケンハイムに続いての連勝を決めて、ドライバーズ選手権でも単独首位に立った。中間リザルトで総合トップに立ったエクストロームはセミファイナルも制し、ファイナルでもジャンピングスポットの多いテクニカルなコースで抜群のコントロールを見せた。

「自分のラリークロスキャリアのなかでも、ベストの週末になったと思うよ!」とエクストローム。チームのEKSも、選手権でのリードを83ポイントに広げた。
「見た目には圧勝だったみたいだけど、トップドライバー陣のラップタイムを見れば1秒以下の差。簡単になんていくわけがないよ。シーズンは先が長いし、この後もたくさんレースが残っているから、まだ何も確証はない。戦況はあっという間に変わってしまう。この先も集中を維持して、努力を重ねていくだけだ」

ソルベルグは5ポイント差の2位。ローブも4位に浮上し、3位のヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)まで4ポイント差に迫っている。

一方、地元の声援を受けてファイナルに登場したデュバルだったが、終盤にパンクに見舞われ5位でのフィニッシュとなった。世界ラリークロス選手権の次戦、第4戦は5月27−29日、ラリークロス発祥の地として知られる英国リッデンヒルで開催される。

世界ラリークロス選手権メテ ファイナル結果
1 M.エクストローム(アウディ) 3:58.967
2 S.ローブ(プジョー) 4:01.493
3 P.ソルベルグ(シトロエン) 4:02.156
4 A.マルクルンド(フォルクスワーゲン) 4:09.835
5 F.デュバル(フォード) 4:17.939
6 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン) 2:33.578



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