オーストラリアラリー選手権第2戦ナショナルキャピタルラリーは5月27日、キャンベラで開幕。ヒート1は同日に行われたスーパーSSの後、28日にSS2-SS8の走行が設定された。
SS4では、トヨタ・カローラS2000で参戦したハリー・ベイツがクレストで転倒。ヒート2の再スタートに向けて必死の修復を行っている。このステージでは、クレイグ・ブルック(スバル・インプレッサWRX)もコースオフを喫しており、この2回のアクシデントによりステージは中断。全車にノーショナルタイムが与えられた。
起伏の激しい路面にテクニカルトラブルに見舞われるマシンが続出するなか、ヒート勝利を飾ったのは、サイモン・エバンス(インプレッサWRX)だった。SS2で首位に立ったベテランのエバンスは、勝負の場と見ていたSS3のロングステージ(29.26km)で、15秒差をつけるベストタイムをたたき出し一気にギャップを築き、最終的に2位を1分以上引き離す貫録の走りを見せた。2位には国外での活躍も増えているブレンダン・リーブス(インプレッサWRX)が入った。プロダクションクラスのインプレッサWRXでスバル・オーストラリアから参戦中のモリー・テイラーは、5位と健闘した。
「路面は予想よりも少しスリッパリーだったので、面白い展開になった」とテイラー。SS7ではデファレンシャルトラブルに見舞われ、この日の最終サービスでチームはギヤボックス交換に臨んでいる。
「4位に上がれなかったのは残念だったけど、トラブルが起きたのが一日の終わりの方だったので、5位を維持できてよかった」
5月29日のヒート2には6SSが設定されている。
ARC第2戦ナショナルキャピタルラリー ヒート1ハイライト動画
ARC第2戦ナショナルキャピタルラリー ヒート1結果
1 S.エバンス(スバル・インプレッサWRX) 1:07:35.2
2 B.リーブス(スバル・インプレッサWRX STI spec C) +1:18.7
3 N.クイン(三菱ランサーエボリューションIX) +2:07.0
4 T.ワイルド(スバル・インプレッサWRX) +2:58.8
5 M.テイラー(スバル・インプレッサWRX:N4) +3:54.3