■プレビュー
WRCもシーズン後半戦に突入。第8戦となるラリーフィンランドは、WRCには欠かせないまさにクラシックイベントだ。リズミカルなスムースグラベル路には、胃が縮むようなジャンプや数々のブラインドクレストが盛り込まれ、シーズンの中でも最も豪快なアクションが楽しめるラリーだ。速度域が極めて高く、ここを攻め切るためには固い決意と勇気が必要なことから、グラベルグランプリとも呼ばれる難関イベント。
フィンランドは、WRCのほか、WRC2、WRC3、ジュニアWRCとすべてのシリーズが併催される。全24SSのうち、SS4、SS13、そしてルーヒマキが舞台となる最終パワーステージの3SSでテレビ中継が行われる。
本イベントに先駆けて、7月26日土曜日には「ヘルシンキ・バトル」が初めて行われ、現役ドライバーと伝説的な名手が、ヘルシンキのハーバーに特設されたショートコースで対決。セバスチャン・オジエ、マッズ・オストベルグ、ティエリー・ヌービル、ミッコ・ヒルボネン、ユホ・ハンニネン、ヤリマティ・ラトバラが、元WRCチャンピオンのトミ・マキネン、マーカス・グロンホルム、ユハ・カンクネン、マルク・アレンに挑んだ。
■2014年ルート
今年のラリーフィンランドには、伝統的なステージと近年人気のステージが組み合わされ、Jouhtikylä、Pahlajakosi、 Leustu、Päijäläの4本が新設。また、Harjuの市街地ステージが1998年以来に設定される。
■ラリーデータ
開催日:7月31日-8月3日
総走行距離: 1,625.13 km
総ステージ走行距離:360.94 km (SS比率22.5%)
総SS数:26