WRCイタリアのデイ1、SS7では、ヒュンダイ・モータースポーツのヘイデン・パッドンが衝撃的なクラッシュアウトを喫した。
パッドンは、15kmのSS7のフィニッシュ目前、最終コーナーでコースオフを喫した。この舗装路面の左コーナーで、パッドンのi20 WRCはワイドに膨らんで木をなぎ倒し、リアタイヤがもげてしまった。マシンはバンクを25mほど転がり落ちた。まさに、3週間前のポルトガルでコースオフし、エキゾーストの熱で茂みに火がついてマシンを全焼させた悪夢が再現されてしまった。この時、パッドン担当のメカニックは早々にポルトガルを後にし、7日間でマシンを新たに製作していた。その新マシンが、最初のラリーの初日に再びクラッシュしてしまったことになる。この日の午後、パッドンは自身のツイッターで「言葉もない…これ以上ないほど残念だ。くだらないミスでみんなをガッカリさせて本当に申し訳ない。ここから立ち直って、この一件を今後強くなるための過程になるようにしたい」
その後、サービスに戻ったパッドンは、まだ動揺を隠せない様子を見せた。
「このような形でコースオフをして、下らないミスをしたのは、かなり衝撃。特に、2戦続けてだからね」とパッドンはwrc.comに語った。
「(初優勝した)アルゼンチンで気持ちが高まったのに、またどん底に落とされた」
「チームのみんなは、とても支えになってくれている。スポーツを続けていればこんなこともあるのだろうけど、これまで2回続けてクラッシュしたことは一度もないよ」
ヒュンダイは、マシンのダメージがひどく、土曜日の再スタートは難しいとしている。