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全日本ラリー福島:新井敏弘が初日トップ

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全日本ラリー選手権第4戦「がんばろう!福島MSCCラリー2016」は6月11日(土)にデイ1の走行が行われ、SS2でトップに立った新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がその後も後続とのタイム差を広げ、初日を首位で折り返した。

今シーズン初のグラベルラウンドとなる今回のラリーは、2日間合わせて15SS(64.48km)が設定された。初日は、西根R(6.52km)、鶴石山R(11.06km)、長草萱山(4.38km)の林道SS3本と、ギャラリーステージのサミーステージ in ルネサンス(0.50km)を、サービスを挟み2回ずつ走行する44.92km。林道SSの3本は深い轍やガレ場、さらには路面から掘り起こされた大きな石が散乱する区間が多く、ひと筋縄ではいかない悪路が連続する難ステージだ。

そのオープニングステージとなるSS1 西根R1は、今季まだ優勝はないもののシリーズ2位につける奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)がベストタイムをマーク。だが、続くSS2 鶴石山1のスタートから約4km地点のジャンクションでスピン。コース復帰に手間取り約20秒のタイムをロスし、トップから15秒遅れの3番手にポジションを下げる。このSSでは開幕戦から3連勝を飾った勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)がベストタイムを奪うものの、SS1とSS2で2番時計を奪った新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が首位に浮上してくる。

その後、新井はSS3 長草萱山1、SS4 サミーステージ in ルネサンス1、SS5 西根R2、SS7 長草萱山2でベストタイムをマーク。SS6でベストタイムをたたき出し2番手に浮上した奴田原に21.1秒差をつけ、初日トップの座を奪った。

新井は、「2周目の道の荒れ方がひどく、SS6(鶴石山2)では路面に散乱する大きな石にオイルパンをヒットしてしまったが、サービスで修復でき、事なきを得た。クルマ自体には問題はないので、2日目もこの調子でしっかりと走り切りたい」と、今季初優勝に向けて抱負を語った。

JN5クラスは、SS1からオーバーヒート症状に苦しむ柳澤宏至/中原祥雅(プジョー208 R2)に対し、関根正人/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3-MAX)がSS2で20秒以上の差をつけトップに立つ。SS3以降は柳澤もペースアップし、SS6では関根が前走車に追い付きタイムロスするという不運も重なり、SS8を終えて両者の差は3.7秒差にまで縮まった。2日目も2台のRR車両による優勝争いが展開されることが予想される。

この日、最も激戦となったのがJN4クラスだ。序盤は、SS2とSS3で連続ベストタイムを奪った曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)がトップに立つが、2周目となるSS5で山口清司/島津雅彦(トヨタ86)が3.2秒差で逆転首位。曽根もSS6で応酬し、0.6秒という僅差ながら再びトップの座を奪い返すという1秒を争う好勝負が展開された。しかし、SS7で曽根が痛恨のスピンを喫し、タイヤのパンクも重なったことから、再び山口にトップの座を明け渡してしまった。初日を終えてトップの山口と2番手の曽根との差は14.6秒と開いているが、2日目も1秒を争う展開となりそうだ。

JN3クラスは、目下3連勝中で波に乗る天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)がこのラリーでも快走。悪路を激しい走りで攻める唐釜真一郎/松浦俊朗(マツダ・デミオ)がSS3〜4でトップに立つが、午後のSSでマージンをもった安定した走りの天野が徐々に後続を引き離し、2番手の唐釜に26.4秒差をつけ初日をトップで折り返した。

JN1クラスは、昨年のJN2クラス最多勝利を奪った須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフトスポーツ)が序盤からリード。午後に入ると昨年のJN2クラスチャンピオン高橋悟志/箕作裕子(トヨタ・ヴィッツRS)と激しい攻防を展開したが、須藤が高橋に対し13.5秒差で首位に立っている。

デイ2は、林道ステージの流岡田R(4.34km)を3回、東野牧野(2.33km)とギャラリーステージのサミーステージ in 鹿角平(0.94km)を2回ずつ走る19.56km。SSの距離は短いものの、平均速度が高い高速SSやこのラリー唯一のターマックSSなど、変化に富んだステージが用意されている。2日目のオープニングとなるSS9 流岡田1は8時05分、最終SSとなるSS15 流岡田3は、12時47分に1号車がスタートする予定だ。

がんばろう!福島MSCCラリー2016 デイ1リザルト

順位ドライバー/コ・ドライバー車名クラスタイム/差
1新井 敏弘/田中 直哉富士スバルアライモータースポーツWRXJN-646:02.0
2奴田原文雄/佐藤 忠宜ADVAN-PIAAランサーJN-6+21.1
3勝田 範彦/石田 裕一ラックSTI 名古屋スバルDL WRXJN-6+29.9
4炭山 裕矢/保井 隆宏ADVAN CUSCO WRX-STIJN-6+38.1
5鎌田 卓麻/市野 諮ADVAN CUSCO WRX-STIJN-6+40.3
6藤本 鋼二/中島亜希子ADVAN 加勢eレーシング ランサーJN-6+2:58.7



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