全日本ラリー選手権第5戦は、スバルWRX STIの勝田範彦が奴田原文雄(三菱ランサーエボリューション)、新井敏弘(スバルWRX STI)、炭山裕矢(スバルWRX STI)ら上位陣がリタイアする荒れたラリーを制して、開幕戦の唐津以来となる今シーズン2勝目を獲得した。
SS14での波乱で奴田原、新井、炭山が戦線を離脱、この機に乗じて総合9番手だった三菱ランサーエボリューションの吉澤哲也が総合2番手にジャンプアップ、吉澤の1.6秒後方には高山仁(スバルWRX STI)がつけた。もっとも、首位勝田とは30.3秒差がついており、残り距離を考えても逆転は厳しい状況だ。続くSS15では高山が吉澤を上まわるSSタイムをたたき出し、吉澤と同タイムで総合2番手に並ぶ。総合4番手には牟田周平(スバルWRX STI)というオーダー。
サービスを挟んだSS16では高山が2番手タイムを出して吉澤を大きく上まわり、総合で単独2番手に浮上。残すは0.511kmのギャラリーステージのみのため、順位は変わらず、勝田、高山、吉澤というオーダーでフィニッシュとなった。
これで勝田は開幕戦の唐津以来となる今季2勝目。JN5クラスはスバルBRZの鎌田卓麻が前戦洞爺に引き続き連勝。JN4クラスは今季初優勝となるスバルBRZの平塚忠博。JN3クラスは今シーズン負けなし、5勝目の天野智之(トヨタ・ヴィッツRS G’s)。JN2クラスはスズキ・スイフトスポーツの田中伸幸が3勝目、JN1クラスはマツダRX-8の中村晃規が勝利を飾っている。
次戦は第6戦、第50回大阪電通大チャリティラリー/丹後半島ラリー2014。8月29〜31日にかけて、京都府丹後市を拠点に開催されるターマックラリー。ターマック連戦で勝田が勢いに乗るか、新井・奴田原の巻き返しはあるか、目の離せない一戦となりそうだ。