APRC第2戦インターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランド(グラベル)は6月17日、オーストラリアのクイーンズランド州サンシャインコーストで開幕する。
今季はチームMRFがシリーズ序盤からシュコダ・ファビアR5を投入。またドライバーには、ドイツの若手ファビアン・クレイムを起用し、チームメイトで2013年チャンピオン、ガウラブ・ギルと開幕戦から首位争いを演じた。今回のクイーンズランド戦でも、両者のバトルが予想されている。
開幕戦は王者の維持を見せて勝利を飾ったギルは「目標はもちろん優勝。自分はコースを熟知しているが、ファビアンは吸収がとても速いので、チームメイトとのバトルはエキサイティングになるよ」とコメント。
そのクレイムは「開幕戦のワンガレイでは、初めての本格的なグラベルラリーで信じられないほど多くの事を学んだ。オーストラリアでも経験を積んでいきたい。またポディウムに上がりたいし、ガウラブとはいい戦いがしたい」またN4マシンで戦うクスコレーシングのマイケル・ヤング(スバルWRX STI)は、開幕戦では序盤トラブルに見舞われながらも、その後はステージベストも叩き出す見事な追い上げを見せるなど、ますます成長を見せている。チームメイトのサンジェイ・タクルは、今季からコ・ドライバーに日本の竹下紀子を迎えている。
地元オーストラリアからは、ネイサン・クインが三菱ランサーエボリューションXでエントリー。11月のWRCオーストラリア戦への参戦を検討しているクインは、このAPRC戦で国際格式ラリーへの準備を整える構えだ。
日本からは、APRCオーストラリア戦常連の増村淳がランサーエボリューションXで参戦。昨年はラリー北海道で日本人最上位でのフィニッシュを果たしており、経験を活かした活躍が期待される。また開幕戦に続き、高橋冬彦(スバルWRX STI)もエントリーリストに名を連ねた。
APRCのオーストラリア戦がサンシャインコーストで開催されるのは、今年で10年目。イベントは6月16日からレッキが始まるが、それに先駆けて15日には地元自治体の主催による歓迎イベントが開催された。6台のマシンとクルーがビーチに並び、ライフセーバーたちと写真に収まった。
17日金曜日には午前中にシェイクダウンを行った後、同日夕方にマルーチードールでセレモニアルスタートを開催。18日は4SSを2回ループする8SS、19日も4SSを2回ループする構成で、いずれのデイにも27km級のステージが設定されている。16SSの総ステージ走行距離は240.00kmとなっている。