ERC第5戦イプルーラリー(ターマック)は6月25日、ベルギーのイプルーでレグ2に設定された10SS・169.9kmの走行が行われ、前日を僅差の2位で折り返していたフレディ・ロイクス(シュコダ・ファビアR5)が、逆転勝利。ロイクスのイプルー制覇はこれで11回目。
ロイクスはレグ2最初のSS8で、前日6.9秒差のトップに立っていたブライアン・ブフィエ(シトロエンDS3 R5)をかわして首位に浮上。続く3SSはロイクスとブフィエの激しい攻防戦が展開されたが、その後ブフィエ車がギアボックストラブルによりリエゾンでストップする波乱が起こる。
ブフィエはリタイアしたものの、ロイクスはまだ予断を許すことはできず、ここからチャージをしてきたのはステファン・ルフェーブル(DS3 R5)。この日は31.7秒差の5位でスタートしたルフェーブルは、6連続ベストタイムをたたき出して一気に2位に浮上。ロイクスとの差も、わずか5.3秒にまで迫った。しかし、首位浮上も視野に入ってきたSS14、今度はルフェーブル車のギヤボックスが破損。悔しいリタイアとなった。この日の活躍に対し、ルフェーブルには、今イベントのコリン・マクレー・フラットアウト・トロフィーが贈られた。
一方、45.8秒のマージンを持って最後の3SSに臨んだロイクスは、その差を56.8秒にまで広げて4年連続11度目のイプルー勝利を飾った。
ERC2は前日首位のティボール・エルディ(三菱ランサーエボリューションX)が、SS14でコースオフの大波乱。ジャコモ・スカットロン(三菱ランサーエボリューションIX)がERC2初勝利を飾った。ERCジュニアはマリヤン・グリエベル(オペル・アダムR2)がうれしい初優勝。優勝を目前にした最終ステージで痛恨のパンクに見舞われた昨年のイプルーから1年、見事に雪辱を果たすかたちとなった。
ERCイプルーラリー 最終結果
1 F.ロイクス(シュコダ・ファビアR5) 2:22:15.1
2 K.プリンセン(プジョー208 T16) +56.8
3 B.カイザー(フォード・フィエスタR5) +1:19.8
4 H.コブス(シュコダ・ファビアR5) +1:27.0
5 V.バーシュエレン(シュコダ・ファビアR5) +1:32.3
6 P.トエン(フォード・フィエスタR5) +2:29.9