WRC第7戦ポーランドは、デイ2のSS17までを終えて、前日に引き続きDMACK WRTのオィット・タナックがリードを広げて首位を堅持している。2番手にはフォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセン、3番手にはヒュンダイのヘイデン・パッドン。セバスチャン・オジエは1分以上のタイム差を空けられて総合6番手につけている。
デイ2はSS11〜17までの7SS。3SSを2度走行し、ミコワイキでのスーパーSSを走るという構成となっている。マージンを稼ぎたいタナックは午前中の3SSすべてでベストタイムという好走を披露。4.2秒だったミケルセンとの差を18秒にまで広げることに成功した。午後のステージに入るとミケルセンもペースアップし、SS14ではベストタイム、SS15でもタナックのタイムを上まわる速さで追撃を試みる。しかしSS16、ミケルセンはジャンクションをオーバーシュートし痛恨のタイムロスを喫し、ふたりの差は19.5秒に拡大することに。さらに、この日最後のスーパーSSをタナックが制し、ミケルセンとの差は21.3秒となった。また、SS15ではシトロエンのステファン・ルフェーブルが初のベストタイムを獲得している。
総合3番手はパッドン。前を行くミケルセンとの差は6.5秒とわずかに広がったものの、最終日に向けて射程圏内と言えるだろう。前日4番手につけていたオジエは奮わず、この日SSでは5〜6番手タイムにとどまったため、総合順位も6番手にドロップ。タナックとのタイム差は1分8秒1となった。これによりヒュンダイのティエリー・ヌービルが総合4番手、フォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラが総合5番手に浮上している。
後続も大きな順位の変動はなく、7番手にルフェーブル、8番手にチームメイトのクレイグ・ブリーン。9番手はMスポーツのエリック・カミリ10番手は同じくMスポーツのマッズ・オストベルグとなっている。
競技最終日はSS18〜21の4SS。距離にして59.6kmと短いが、接近した上位陣がどう走るかに注目が集まる。すでに今シーズンはここまで5人のウイナーが誕生しており、6人目の勝者が増える可能性も高そうだ。SS18は日本時間で7月3日(日)15時20分スタート予定。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | 2:05:37.2 |
2 | アンドレアス・ミケルセン | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +21.3 |
3 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイi20 WRC | +27.8 |
4 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20 WRC | +43.5 |
5 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:04.5 |
6 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:08.1 |
7 | ステファン・ルフェーブル | シトロエンDS3 WRC | +1:21.2 |
8 | クレイグ・ブリーン | シトロエンDS3 WRC | +1:33.2 |
9 | エリック・カミリ | フォード・フィエスタRS WRC | +2:10.6 |
10 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +2:14.9 |